好奇心に満ちた、視覚障害者の「さわる世界」。触文化に挑戦してきた編者と天文学・赤ちゃん学・武道・タッチカービング・彫刻・古生物学・民族学の専門家がやさしくひもとく。点訳・音読・対面朗読ボランティア必携の入門書。
はじめに─サイエンス、コミュニケーション、アートの統合をめざして
序 聴覚と触覚の復興をめざして 〈広瀬浩二郎〉
対談 さわっておどろく!─ユニバーサル・ミュージアムの可能性
小山 修三(前吹田市立博物館長・国立民族学博物館名誉教授)
広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
世界をさわる
1 さわって楽しむ宇宙の不思議 〈嶺重 慎〉
観光のユニバーサルデザイン 広瀬浩二郎〉
2 体験学習プログラム「サワッテ ミル カイ」の開発 〈大野 照文
生活さわり方運動の提唱〈 広瀬浩二郎〉
3 さわる子、育て─「触発」の育児論─ 〈小西 行郎〉
“食”と“触”で拓く双方向コミュニケーション〈 広瀬浩二郎〉
4 触れることから生まれる武道〈 嶋本 勝行〉
無目勝流武道の極意を求めて 〈広瀬浩二郎〉
5 タッチカービングによる物指し鳥 〈内山 春雄〉
密着取材から接触映像へ 〈広瀬浩二郎〉
6 ヒトのカタチ─彫刻を造りながら思うこと・触れて鑑賞する人のために ─ 〈柴田 良貴〉
「保助」という思想〈 広瀬浩二郎〉
おわりに─「ユニバーサル・ミュージアム」の六原則
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