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「もの」と「疎外」

 
 

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津田雅夫 著

四六判上製 184ページ
定価:本体2500円+税
ISBN978-4-89259-805-0

 

「ものの思想」のうちに探る疎外論の再生。〈疎外の発想〉を日本の思想伝統のなかに確認し、さらなる展開を図る。

第一章 〈疎外〉について
(一)疎外論の再検討
(二)「主体」について
(三)〈私〉とは
(四)「もの」とは何か
(五)「ものになる」とは何か
(六)〈触発〉の意義
第二章 「もの」再説
(一)〈働き〉としての「もの」
(二)「かたち」について
(三)構想力について
(四)自然と身体をめぐって
(五)戸坂潤と「自己一身」
第三章 「本来性」について
(一)疎外論の失墜
(二)本来性について
(三)プロセスとしての疎外
(四)宗教疎外について
(五)フォイエルバッハの宗教批判
(六)〈生活の技〉としての宗教
(七)「異」と「偏」
第四章 「もののあはれ」について
(一)本来性の崩壊
(二)本居宣長と「もののあはれ」
(三)和辻哲郎の宣長論
(四)「知る」とは何か
(五)宣長の「自然」
(六)「直観」をめぐって
(七)宣長の「かみ」
(八)「古言」のユートピア
第五章 「疎外」と「無」
(一)「もの」と「直観」
(二)「無」をめぐって
(三)「無」と「疎外」
(四)〈立ち現れ〉と〈立ち止まり〉
(五)「疎外を生きる」とは
補 遺
第六章 「思想」と「哲学」の〈間〉――『日本倫理思想史』(和辻哲郎)への一視角
(一)「倫理思想史」とは何か
(二)輸入学問としての「倫理学」
(三)「思想」と「哲学」
(四)「外来性の意識」について
(五)「国民道徳論」をめぐって
 おわりに
第七章 井上哲次郎の現象即実在論について――明治期日本の思想空間
(一)思想空間としての〈哲学と宗教〉
(二)国民道徳論をめぐって
(三)現象即実在論について
(四)因果律の「支配」
あとがき