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鮮やかによみがえる近世山科村落の人々の姿と暮らし。
天皇領山科の実像を、地元文書（山科郷惣頭の比留田家文書・土橋文書、山科神社蔵文書等）から読み解く。
はじめに
一 山科郷の戸数・人口と家族構成
二 天正の太閤検地
三 天皇領の村々と年貢（一）
四 天皇領の村々と年貢（二）
五 寛文五年の名寄帳――村民の存在状況
六 村とは何か――近世の村概観のために
七 村明細帳にみる村のありさま（一）
八 村明細帳にみる村のありさま（二）
九 村明細帳にみる村のありさま（三）
一〇 威し鉄砲と村の戸口
一一 酒造業、請酒業の展開
一二 各種商売・稼ぎの展開
一三 竹と山科・京都
一四 天皇（朝廷）との関係（一）――定式負担の概要
一五 天皇（朝廷）との関係（二）――御所炎上と天皇即位
一六 近世中後期の年貢と定免をめぐる動き
一七 水害・旱害と水利――農業経営の諸相
一八 神社と寺院――所在とその推移
一九 村方騒動――年寄役をめぐって
二〇 郷入用・村入用と村財政――年貢未納をめぐって
二一 山科郷士の成立と展開
二二 幕末・明治初年の郷士と百姓
二三 東山科への道
二四 近世から近代へ
おわりに
【中山 清】
1937年 新潟県生まれ
元京都女子大学文学部教授。
「ふるさとの良さを活かしたまちづくりを進める会（略称 ふるさとの会)』代表世話役。
主な著書
『近世大地主制の成立と展開』（1998年 吉川弘文館）
『巨大地主経営の史的構造』（2001年 岩田書院）
『千町歩地主の研究（正・続・III・IV）』（1985~2003年 京都女子大学研究叢刊）
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