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後藤正人 著
A5判上製 223ページ
定価:3200円+税
ISBN:
978-4-89259-917-0
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日本近世・近代の入会史のうち、これまで検討されてこなかった徳川幕府評定所の享保期における入会裁判、また入会権が係わった山論などの裁判、さらに近畿地方の入会裁判・紛争や南方熊楠の森林環境保護思想などを紹介検討。
はしがき
序 章 近世・近代の入会史
第1章 歴史のなかの入会史
付説1 近世の入会概念と信州の歴史研究―入会顕彰碑をてがかりに
付説2 歴史における入会・入会権の役割
第2章 評定所の享保期入会裁判
序 説 「裁許留」の入会裁判
第1節 伊豆国賀茂郡下の入会裁判
―河津組上郷・下郷の「取替證文」を中心に
第2節 上総国市原郡、武蔵国都筑郡、常陸国多珂郡下の入会裁判
―三つの裁許状を中心に
第3節 下総国香取郡、同海上郡下の二つの入会裁判
―二つの「取替證文」を中心に
第4節 安房国長狭郡下の入会裁判
―大幡村・北風原村の「取替證文」を中心に
第5節 駿河国駿東郡下の入会裁判
―北方・南方への裁許状を中心に
付節1 下野国那須郡下の「村境論」裁判
―向田・落合両村への裁許状を中心に
付節2 下総国葛飾郡下の「地論」裁判
―西夏見村・中夏見の「差上申一札」を中心に
付節3 美濃国土岐郡下の「山論」裁判
―細野村と曾木・妻木両村への裁許状を中心に
付節4 伊豆国田方郡下の「秣場通路」裁判
―吉田村・三福村の「差上申一札」を中心に
付 説 評定所の享保期入会裁判の特徴
第3章 近畿地方の入会史
第1節 京都府関係の入会史
第1 乙訓郡金ヶ原・下海印寺両村と小倉社との入会裁判
―入会権意識を中心に
第2 乙訓郡鴫谷山をめぐる入会裁判
―裁許状堅持を中心に
第2節 兵庫県関係の入会史
第1 丹波市の新山管理組合の入会史
―抵抗と妥協の狭間で
第2 宍粟市の東河内生産森林組合の入会史
―「故焼山久吉氏頌徳碑」を中心に
第3節 滋賀県関係の入会史
第1 栗東市の金勝生産森林組合の入会史
―部落有林野統一政策に対する抵抗を中心に
第2 旧栗太郡金勝入会集団の「上地」に対する抵抗
―入会地「下戻運動」を中心に
第4節 和歌山県関係の入会史
第1 神社林と南方熊楠の森林環境保護思想
―神社合祀令の廃滅運動を通じて
第2 田辺湾神島と史蹟名勝天然紀念物保存法
―南方熊楠の指定運動をめぐって
付 説 近畿地方の入会史の特徴
終 章 本書の成果と残された課題
あとがき
地名索引
著者紹介
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