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コンビニエンスストアと日本の流通 流通経済論からの分析

 
 



加賀美太記
佐久間英俊
森脇丈子 編著

A5判並製 259ページ
定価:2200円+税
ISBN
978-4-89259-949-1

 



変化する消費社会に適応し、欠かせない社会インフラとして、いまや5万店を超えるコンビニは、現代日本社会とその流通過程を映し出す「鏡」でもある。様々な視点からコンビニと日本の流通問題について分析検討する。

はしがき

第1章 現代日本における流通とコンビニエンスストア

 はじめに
 1 現代日本におけるコンビニエンスストア
 2 現代日本における流通とコンビニエンスストアの役割
 3 現代日本の流通とコンビニエンスストアが直面する課題
 おわりに

第2章 食品購入先としてのコンビニエンスストアの位置
    ―世帯構造の変化、消費支出との関連で―
 はじめに
 1 就業者数の増加と産業構造、世帯構造の変化
 2 大規模小売店の発展
 3 世帯類型別、世帯主別にみた消費支出と購入先
 4 「食料」の購入先
 おわりに

第3章 日本型コンビニエンスストアをめぐる垂直的関係について
 はじめに
 1 日本型コンビニエンスストアの垂直的協調関係
 2 コンビニによる流通支配の実態
 3 コンビニの垂直的パワー関係
 おわりに

第4章 日本のコンビニFCの特殊性
 はじめに
 1 フランチャイズチェーン全体におけるコンビニFCの特殊性
 2 コンビニFCの仕組み
 3 フランチャイジーの変化
 おわりに

第5章 コンビニ店舗を支える労働とその課題
 はじめに
 1 コンビニのフランチャイズ契約
 2 コンビニを支える労働をめぐる論点の整理
 3 論点に対する若干の考察
 おわりに

第6章 コンビニエンスストアにおける食品ロス問題
 はじめに
 1 CVS をめぐる食品ロスの現状
 2 CVS 業界における食品ロスの発生源
 3 CVS による食品ロス問題への対応とその限界
 おわりに

第7章 総合商社の小売進出
 ―ファミリーマート・ローソンを中心に―
 はじめに
 1 総合商社の小売進出:歴史的概観
 2 総合商社のコンビニエンスストア関連ビジネスの深化
  食品部門にみる総合商社のバリューチェーン戦略
 おわりに

第8章 デジタル化の進展とコンビニエンスストアの対応
 はじめに
 1 EC の拡大と伸び悩み
 2 プラットフォーム革命と小売業
 3 コンビニエンスストアとデジタル化
 おわりに

第9章 コンビニエンスストアの海外進出
    ―セブン-イレブンのインド進出の事例―
 はじめに
 1 コンビニエンスストアの国際化に関する論点
 2 日系コンビニエンスストアの海外進出
 3 インドの小売市場の概観と外資参入規制
 4 セブン- イレブンのインド進出の事例
 おわりに

第10章 コンビニエンスストアを捉える理論について
 はじめに
 1 コンビニを捉える理論
 2 コンビニに関する主要学説
 おわりに

第11章 デフレ経済下の低賃金とコロナ禍の影響を受けた消費生活
 はじめに
 1 停滞する所得
 2 伸び悩む賃金
 3 物価と賃金
 おわりに

執筆者紹介




著者紹介:
 加賀美太記(かがみ・たいき):1981年生まれ。京都大学大学院経済研究科博士後期課程修了、阪南大学流通学部教授。「格差社会の進展とマーケティングの変化」大野・佐々木・番場編著『格差社会と現代流通』同文館出版、2015年など。

 佐久間英俊(さくま・ひでとし):1961年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得中途退学、中央大学商学部教授。「マーケティング理論の再検討」流通経済研究会監修、木立真直・佐久間英俊・吉村純一編著『流通経済の動態と理論展開』同文舘出版、2017年など。

 森脇丈子(もりわき・たけこ):1966年生まれ。立命館大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、流通科学大学・人間社会学部・教授。「現代的貧困と消費の変化」流通経済研究会監修、大野哲明・佐々木保幸・番場博之編著『格差社会と現代流通』同文舘出版、2015年など。