ホームへ既刊案内へ近刊案内へ著者集・シリーズへ自費出版ガイドへ本のご注文へお問い合せへ  
 
美富子の部屋へ
 

図書出版 文理閣
   周辺地図のページへ

〒600-8146
京都市下京区七条河原町西南角
TEL.075-351-7553
FAX.075-351-7560
https://www.bunrikaku.com

   
 

古家実三日記抄 兵庫県無産階級運動の歴史的解明

 
 



木津力松 著

A5判並製 224ページ
定価:2200円+税
ISBN
978-4-89259-962-0

 



日本で最初のサラリーマン・ユニオンの結成に参加し、労農党など戦前の無産階級運動の進展に貢献した古家実三氏。その1906年から1966年までの167冊にもなる膨大な日記を読み、当時の社会情勢と彼の人生を振り返る。

序 章 古家実三紹介
 ―「古家実三日記研究会」の活動を回顧して―
 古家実三氏の思い出   元『福崎町史』編集室長 藤原 昭三

第一章 青春の波乱を越えて
 一 生い立ち
 二 第一神戸中学への入学
 三 下里村役場書記、青年団の改革
 四 転換期
 回顧録 「明治四拾四年四月以降日誌帖」二十二歳

第二章 書籍行商から白雲堂書店開業へ
 一 書籍行商への門出
 二 市場参入
 三 白雲堂書店の開業
 四 関東大震災前後の白雲堂書店
 五 朝鮮、中国東北部、台湾旅行記

第三章 社会運動の開幕
 一 加西立憲青年会の結成と分解
  1 加西立憲青年会の結成(大正二年三月)
  2 大正倶楽部をめぐる動向(大正二年九月)
 二 兵庫県青年党の結成
 三 サラリーマン・ユニオン及び政治研究会神戸支部の活動
  1 一九二五(大正一四)年の社会情勢
  2 白雲堂書店、下里村青年会の変遷
  3 サラリーマン・ユニオンの結成
  4 政治研究会神戸支部、「葺合班」の組織活動

第四章 労農党の時代
 序詞
 一 労働農民党神戸支部
 二 統一運動同盟兵庫地方同盟
 三 労働農民党兵庫県支部への発展
 四 普選最初の県議選をたたかう
 五 労働農民党兵庫県支部聯合会第二回大会とその後について

第五章 弾圧に抗して
 一 第五四議会解散、総選挙戦へ
 二 塩田温泉記
 三 労働農民党再建運動と引き続く政府弾圧 四・一六事件

第六章 新労農党の結成
 一 古書買入の再開、地方巡礼
 二 新労農党結成の準備過程
 三 新労農党「結成大会参加記」

第七章 戦後の「古家日記」点描
 〔白雲堂書店の営業再開〕
 〔法華山一条寺及び地蔵院信徒総代の活動〕
 〔古家実三の業績を尋ねる〕
 1 「播磨郷土研究」の刊行
 2 社会運動資料の集成
 3 白雲堂―古本屋人生の真実 

あとがき




著者紹介:木津力松(きづ・りきまつ)
1924年尼崎市に生まれる。小学校卒業後、住友金属尼崎鋼管製造所(第二製管仕上工)就職。1947年12月7日、日本共産党入党。1987年、兵庫県委員会専従、中央委員会。退職後、兵庫県民運動史研究に従事。