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土着的近代研究会 編
A5判並製 223ページ
定価:1500円+税
ISBN:
978-4-89259-977-4
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他者から切り離された「個人」の「快適さ・便利さ」を求める「欧米型近代」の弊害を克服するためには何が必要か。地域共同体で培われてきた人間的諸概念を取り戻し、日常生活の中に活かす道を探る。
巻頭論文
ヴァナキュラー回帰・再出発は人類文明を末期症状から救出できるか
(板垣雄三)
講 演
佐久総合病院と地域医療
―地域医療は医療の一部ではなく、地域のいとなみの一部である―
(色平哲郎)
特 集:「土着/共同体」の新たな可能性
共同体と土着的近代 ―浄土真宗寺内町の思想を中心に― (北島義信)
国家に抗するイスラーム共同体と道徳的主体の形成 (櫻井秀子)
土着的世界の「地球共生体」思想について
―東学の「食の思想」を中心に― (趙 晟桓)
「象徴天皇共同体」からの脱却
―西田「無」の哲学と「絶対平和共同体」― (大橋健二)
自由論文
東学の道、文明開闢の道 (朴 孟洙)
十八世紀三浦梅園の天人分合の哲学の普遍性 (小川晴久)
死者の所有という考え方 ―台湾の祭祀公業を例として― (後藤武秀)
交換様式論と土着的近代論 ─二つの理論の類似性─〈上〉(李 修二)
学校と地域連帯の今日的課題
―金森俊朗実践「いのちの授業」から学ぶ― (北島信子)
鉄道忌避説から見る東アジアの土着文化 (閻 秋君)
エッセイ
天理朝鮮学と近代 (柳生 真)
書 評
「戦争の時代」に宗教はどこまで可能か
―北島義信『宗教と非暴力平和構築』を読んで― (新船海三郎)
大橋健二『天地の間に己一人生きてありと思うべし
―熊沢蕃山〈コスモポリテス〉の地平―』の提起するもの(別所興一)
編集後記
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