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図書出版 文理閣
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唯物論と現代ー総目次【文理閣 既刊目録】

  • 第1号 (1988年6月) 品切
    創刊の辞
    シンポジウム 唯物論の現代的意義とはなにか
     唯物論の現代的意義      鰺坂 真
     関西唯物論研究会に望むもの  益川敏英
     社会科学の立場から      真田 是
    個人研究発表論文
     価値法則と国民的労働に関するノート  大野節夫
     近代日本における自由観  種村完司
    インタビュー
     唯研の思い出   細野武男先生に聞く
     「 鈴木茂先生をしのぶ会」について
     鈴木茂先生の学問について  向井俊彦
    投 稿
     デイヴィッドソンと心の唯物論的一元論  伊勢俊彦
    資 料
     関西唯物論研究会の結成について
     関西唯物論研究会会則
  • 第2号 (1988年9月) 品切
    特集 唯物論と価値意識の諸問題
     反映論と価値の問題  鰺坂 真
     アルチュセールのイデオロギー論についての批判的検討  向井俊彦
     芸術論論争における 「認識」 の検討  ――永井 潔による中野徹三批判の意義――伊藤 敬
     中野徹三氏の芸術論についての疑問  津田雅治
    読書ノート
     人間発達史観と唯物史観  ――池上 惇
     『人間発達史観』を読んで――牧野広義
    書 評
     宮田光雄 『平和のハトとリヴァイアサン  ――聖書的象徴と現代政治』 両角英郎
    投 稿
     システム範疇による概念的把握  ――社会システム論ノート――立野保男
    特別寄稿
     階層間の相互移行と時空  一柳正和
  • 第3号 (1989年11月) 品切
    特集 ネオ・マルクス主義とその思想的土壌
     ネオ・マルクス主義を受け入れる日本の思想的土壌
       ――内田義彦氏の考え方について――  平野喜一郎
     ミシェル・フーコーの権力論  河野勝彦
     ハーバーマスの『コミュニケーション的行為の理論』をめぐって  向井俊彦
    特別報告
     生物学基礎論の諸問題  佐藤七郎
    論 文
     大工業と人間発達――アメリカ経営管理論とのかかわりにおいて―― 有尾善繁
     美生得説の批判的検討のために――芸術の本質的契機としての媒介性――伊藤 敬
    書 評
     田中正 『物理学的世界像の発展――今日の科学批判によせて』 梅林誠爾
     牧野広義 『人間と倫理』  尼寺義弘
    討論のひろば
     デイヴィッドソンの 『心の唯物論的一元論』 はどこまで唯物論的か――伊勢俊彦氏の論文によせて――武田一博
  • 第4号 (1990年6月) 品切
    特集・ 自然科学と哲学
     現象と本質――量子論による物質の反映――町田 茂
     弁証法と現代科学の相互浸透――科学的世界像のために――立野保男
     日本の原子力発電問題の本質  安斎育郎
    特集・ いま天皇問題を考える
     憲法問題としての 「天皇」 制  大久保史郎
     天皇問題の現在―― 「重体報道」 から葬儀までをどのように見るのか――中島三千男
    書 評
     菅野礼司ほか『東の科学 西の科学』 上田 浩
    エッセイ
     ドイツ古典との出会い――イェーナ・クラシックゼミナールに出席して―― 尼寺義弘
    論 文
     直接知覚と反映論  中島英司
     「レギュラシオン理論」 への問題提起  大西 広
  • 第5号 (1990年9月) 品切
    特集 史的唯物論と価値の問題
     史的唯物論と価値の問題      鰺坂 真
     労働のもつ人間的な価値      有尾善繁
     ペレストロイカと「全人類的価値」 長砂 實
    個人研究発表論文
     恐慌論における「制限」 と 「限界」のカテゴリーについて  増田和夫
    特別報告
     弁証法的矛盾   インジヒ・ゼレニー/尼寺義弘・牧野広義訳
    書 評
     尾関周二 『言語的コミュニケーションと労働の弁証法――現代社会と人間の理解のために――』 伊勢俊彦
     入江重吉 『自然と人間の共生――二十一世紀への選択――』 武田一博
    論 文
     分析哲学とプラグマティズム  山川 学
  • 第6号 (1990年11月) 品切
    特集・ 自然の発展と階層性
     物質・時空の発展と階層性  菅野礼司
     物質進化の歩み       泉 邦彦
     生命のあり方        宗川吉汪
    特集・ 現代資本主義分析と史的唯物論
     ヒルファディング経済学の方法的特質と産業資本の概念―― 『金融資本論』 の再解釈のために――森岡孝二
     競争と独占                   上野俊樹
     現代資本主義分析と史的唯物論の基礎カテゴリー  向井俊彦
    書 評
     高取憲一郎『ヨーロッパ心理学との対話』 清水民子
     大西 広『「政策科学」 と統計的認識論』 平野喜一郎
     亀山純生『人間と価値』         黒田治夫
    論 文
     最近の教育思潮と障害児教育――発達への権利と教育指導の意義――窪島 務
  • 第7号 (1991年4月) 品切
    特集 現代社会と史的唯物論
     現代世界と史的唯物論         平野喜一郎
     史的唯物論の基礎カテゴリーについて  牧野広義
    論 文
     分析的方法と弁証法的方法とにおける分析について――松石勝彦氏の見田石介氏批判の諸説を中心として――吉田 浩
     科学的社会主義と自由・人権           高村是懿
     技術の本質について――技術のカテゴリーによせて―― 向井 久
    読書ノート
    「豊かさ」 とマルクス主義―― 『豊かさを哲学する』 (東京唯物論研究会編)の書評にかえて―― 武田一博
    書 評
     町田茂 『時間・空間の誕生』           一柳正和
     岩崎允胤・鰺坂真編著 『現代哲学概論』      梅林誠爾
  • 第8号 (1991年9月) 品切
    特集・ 現代の物質観・自然観
     最近の物質観                  町田 茂
     現代の自然観――自然思想の歴史的展開のなかで――岩崎允胤
    特集・ 現代文明論
     地球環境問題の現段階              和田 武
     現代文明と豊かさ                有尾善繁
    論 文
     今西錦司の生命観をめぐって           湯淺精二
     非合理主義の歴史的位相――理性・悟性・非合理性―― 立野保男
    書 評
     上野俊樹 『アルチュセールとプーランツァス』   河野勝彦
    時 評
     現代看護と 「看護婦不足問題」         小沢礼子    
  • 第9号 (1992年4月) 品切
    特集 現代における資本主義と社会主義――市場の問題をめぐって――
     資本主義と市場                 川口清史
     市場原理と社会主義               田中雄三
     市場と計画概念の意味するもの          碓井敏正
    個人研究論文
    「現代数学」 と現代の数学 ――数学論の試み――  山本 登
     新学習指導要領と高校における倫理教育      大塚賢司
    中国との研究交流記
     日中学術交流と中国訪問印象記          菅野礼司
     現代中国における哲学研究―― 「第二回日中唯物弁証法シンポジュウム」 に出席して――山本広太郎
    書 評
     吉田傑俊 『現代民主主義の思想』         伊勢俊彦
     種村完司ほか 『「豊かな日本」 の病理』       吉田正岳
    小特集 地球環境問題をどう考えるか
     社会主義とエコロジー ――エコ社会主義の可能性――武田一博
     環境保全型社会とエネルギー           青山政利    
  • 第10号 (1992年9月) 品切
    特集 脳死・臓器移植問題と命の尊厳
     脳死・移植問題の法的検討            中山研一
     脳死は 『人の死か』               河野勝彦
      〔現場からの報告〕 ターミナル・ケアをめぐって 藤原菊代
    小特集 反映論をめぐる諸問題
     意識と反映をめぐって              牧野広義
     芸術的反映における内的媒介システム       伊藤 敬
    論 文
     数学論の諸問題によせて             牧野 哲
    書 評
     鰺坂 真ほか 『現代日本文化論の研究』  大麻 南
     ヘーゲル論理学研究会編『ヘーゲル大論理学概念論の研究』  両角英郎
     平野喜一郎 『現代社会の経済学』     榎本里司
     大西 広 『資本主義以前の 「社会主義」と資本主義後の社会主義』 碓井敏正    
  • 第11号 (1993年4月) 品切
    特集 二十世紀と二十一世紀を考える
     [特別報告]
     二十世紀と映画            山田和夫
     [シンポジウム報告]
     地球環境と人類史――文明の永続可能性をもとめて―― 林  智
     ポスト・キャピタリズム――“ヒトと自然にやさしい社会”の可能性―― 大西 広
     人類史と宗教――解放の神学にふれて――     両角英郎
     今、 唯物史観の課題を考える           向井俊彦
    個人研究発表
      『資本論』 はまちがっていたか――岩崎信彦氏の所説によせて―― 吉田 浩
     「盲児は耳で見る」――ソニックガイド装着実験の意味すること―― 中島英司
    論 文
     規定と反映――反映論の新たな発展のために―― 梅林誠爾
    読書ノート
     中村 哲著 『近代世界史像の再構成――東アジアの視点から――』  松野周治
    書 評
     尼寺義弘著 『ヘーゲル推理論とマルクス価値形態論』 有尾善繁
     牧野広義著 『弁証法的矛盾の論理構造』       立野保男
     鰺坂 真著 『哲学入門』              中田 進
     尾関周二著 『遊びと生活の哲学
        ――人間的豊かさと自己確証のために――』  河野勝彦    
  • 第12号 (1993年10月) 品切
    特集・ 現代唯物論の課題をめぐって
     戦後唯物論の軌跡と現代的課題          吉田傑俊
     現代マルクス主義哲学のありかた         鰺坂 真
     唯物論、 自由論、 反映論をめぐって        牧野広義
     労働者教育における困難と克服の方向       中田 進
    特集・ 地球環境問題と環境倫理学
     危機に立つ地球環境――有限の惑星の上で――   岩本智之
     環境倫理学の可能性               河野勝彦
    読書ノート
     牧野広義著 『弁証法的矛盾の論理構造』 を読んで 井上正彦
    書 評
     角田修一著 『生活様式の経済学』  有尾善繁
     吉田傑俊著 『知識人の近代日本』  田平暢志    
  • 第13号 (1994年4月) 品切
    特集 憲法と思想の使命
     憲法をめぐる思想状況         鰺坂 真
     今日の憲法問題と憲法学の課題     長岡 徹
     社会主義と民主主義          碓井敏正
    個人研究発表論文
     社会組織論と社会主義         大野正和
     ヘーゲルにおける自由と共同      上田 浩
    論 文
     市場社会主義はエコロジー原理と相容れない    武田一博
     レーニン 「独占資本主義」 論の若干の基本問題――見田石介の方法論研究に学びながら―― 石川康宏
    エッセイ
     文化の多元性――カナダの理想と現実―― 伊勢俊彦
    書 評
     天野・窪島・橋本編著 『現代学校論
        ――いま学校に問われているもの――』  牧野広義
     小森田精子著 『暮らしに生かそうサイエンス』  青山政利
     清 真人著 『空想哲学スクール』        亀山純生    
  • 第14号 (1994年10月) 品切
    特集・ 家族・労働・人間発達
     家族と教育課題         朴木佳緒留
     労働の役割と人間の発達     二宮厚美
     労働本質論と人間発達      有尾善繁
    特集・ 弁証法をめぐって
     区別の弁証法について      許 萬元
     唯物弁証法の再検討       牧野広義
    論 文
     社会と歴史の 「主体的」 理解のために  大野節夫
    批判と討論
     批判のスタイルと〈コミュニケーション〉問題――牧野論文に関してA君への手紙―― 尾関周二
    読書ノート
     ハンドルーエフ 『ヘーゲルと経済学』  立野保男
     唯物論再検討のための重要な問題提起
      ――有尾善繁 『物質概念と弁証法』 を読んで―― 両角英郎
    書 評
     種村完司著 『知覚のリアリズム
          ――現象主義・相対主義を超えて――』  中島英司    
  • 第15号 (1995年4月) 品切
    特集 現代における宇宙観・物質観を問う
     アインシュタインとラッセルの認識論の違い――物理学的実在をめぐって―― 田中 正
     宇宙についてのわれわれの認識       斎藤 衞
     特殊相対性理論と人間の時間認識      梅林誠爾
    小特集 現在中国のマルクス主義哲学
     中国におけるマルクス主義哲学教学体系の発展と改革  肖 前
     価値問題と 「実践的唯物論」             李 徳順
    批判と討論
     市場社会主義かエコ・フェミ社会主義か――武田一博氏の批判に答える――  碓井敏正
    書 評
     碓井敏正著 『自由・平等・社会主義』  種村完司
     フランツ・M・ヴケティツ著/入江重吉訳 『進化と知識』  河野勝彦    
  • 第16号 (1995年10月) 品切
    特集 宇宙の進化と物質の階層性
     物質の基本法則と時空    益川敏英
     物質構造と宇宙の進化    池内 了
    論 文
     農業バイオテクノロジーへの期待と不安――社会科学研究のための一考察―― 久野秀二
     エンゲルスの自由論をめぐって       牧野広義
     企業社会と労働者の価値意識        田平暢志
      「言語が社会的である」 という「矛盾」    伊勢俊彦
    投 稿
     進歩とは何か――ベンヤミンにおける進歩の概念の批判について――
                          干場 薫
    書 評
      『ラディカルに哲学する』 を読む
     第二巻 『「近代」 を問いなおす』       河野勝彦
     第三巻 『思想としてのコミュニケーション』 竹内真澄
     第四巻 『日常世界を支配するもの』     佐藤春吉
     第五巻 『新たな社会への基礎イメージ』   碓井敏正    
  • 第17号 (1996年8月) 品切
    特集・ 戦後五十年と思想の問題
     戦後五十年と思想の問題
        ――憲法の平和主義廃棄論をめぐって――  吉田傑俊
     戦後五十年と唯物論哲学             鰺坂 真
     日本的思想研究は普遍性をもちうるか       向井俊彦
    特集・ 見田石介先生の学問と現代――没後二十年を記念して
     見田石介氏における科学と弁証法         有尾善繁
     見田石介先生における科学的精神とイデオロギー  上野俊樹
     自然科学の発展過程における分析と総合のサイクル―― 「絶対性」 と「相対性」 について――  菅野礼司
    論 文
     宗教・民族の自由と連帯を探る――ソ連崩壊後の世界と宗教の動き――   大川義篤
     アイヌ民族の先住権問題             杉尾敏明
    書 評
     高取憲一郎著 『ピアジェ心理学の世界』      牧野広義
     吉田傑俊・尾関周二・渡辺憲正編『ハバーマスを読む』  榎本 里司
     村瀬裕也著 『哲学と教育――東洋思想の窓から』  向井哲夫    
  • 第18号 (1996年11月) 品切
    特集・ 生命倫理をめぐって
     生命倫理と日本人         中川米造
     生命倫理における人格概念の問題  河野勝彦
     ヒトゲノム解析計画と倫理問題――DNA決定論と 「新しい優生学」の危険―― 板井孝一郎
    特集・ 現代資本主義分析と経済学の課題
     制度・組織論の生産関係アプローチ ――現代経済学批判とマルクス――     角田修一
     管理通貨と金融資本の蓄積――現代資本主義分析の方法との関連で―― 金谷義弘
    小特集 数学論をめぐって
     数認識の発展について          山本 登
     山本登氏の数学論にたいするコメント   牧野 哲
     経済学、 社会統計学の数学論から――山本論文へのコメント――   大西 広
    論 文
     カントの認識論と唯物論         井上正彦
     ヘーゲル哲学における 「概念論」の意義  高村是懿
    書 評
     碓井敏正著 『戦後民主主義と人権の現在』  上田 浩
     亀山純生・後藤道夫・中西新太郎・中村行秀編
       『離脱願望』              両角英郎    
  • 第19号 (1997年7月) 品切
    特集 労働問題
     日本社会の変動と労働組合運動の可能性   碓井敏正
     フランス労働運動の新展開――その特質と展望を中心として―― 深澤 敦
    研究論文
     社会保障の現状と二十一世紀の課題     真田 是
     研究開発における哲学           円満字公衛
    研究ノート
     社会・文化的アプローチ、 活動理論の最近の動向 高取憲一郎
    投 稿
     教育的対人関係を核とした能力と個性の発達のために 小野隆信
     牧野、 大西両氏のコメントに答える       山本 登
    書 評
     鰺坂 真・中田 進編著 『現代に挑む唯物論』  平野喜一郎
     中田 進著 『はたらく青年の現状と生きがい』  鰺坂 真
     鰺坂 真著 『現代哲学の課題』         河野勝彦
     尾関周二編 『環境哲学の探求』         伊勢俊彦
     立野保男著 『弁証法論究』           牧野広義    
  • 第20号 (1998年1月) 品切
    特集 人権と福祉
     権利論の現状とその社会的文脈         碓井敏正
     近代人権思想と史的唯物論           有尾善繁
     潜在能力論からみた福祉国家          池上 惇
    論 文
     人工的世界と人類の未来            菅野礼司
     可逆性と不可逆性――物質の階層性のなかで―― 中野藤生
     グローバリゼーションと科学技術政策      大槻眞一
    書 評
     吉田傑俊著 『マルクス思想の現代的可能性』   田平暢志
     種村完司講演 『知覚論の視座』         伊勢俊彦
     窪島 務著 『現代学校と人格発達』       大塚賢司
     亀山純生著 『うその倫理学』          上田 浩
     大塚賢司著 『オウム真理教事件を哲学する』   牧野広義    
  • 第21号 (1998年6月) 品切
    特集・ 現代社会と史的唯物論
      「国民国家」 論のバランスシート        望田幸男
     独占資本の多国籍的展開と国家         鈴木 健
     史的唯物論と価値の問題            牧野広義
    特集・ 鈴木茂先生の学問とこれからの唯物論
     知識の進化とダーウィニズム          入江重吉
     これからの唯物論のあり方をめぐって ――鈴木茂先生の没後十年を記念して―― 向井俊彦
    論 文
     M・ウェーバーとルカーチ ――両者の物象化論を中心にして――   吉田 浩
     現代日本の宗教把握と批判の唯物論的視点    亀山純生
    書 評
     岩崎允胤著 『日本近世思想史序説 上下』    向江 強
     碓井敏正著 『日本的平等主義と能力主義、 競争原理』 松井 暁    
  • 第22号 (1998年11月) 品切
    特集・ 日本の科学技術政策をめぐって
     グローバル・スタンダードの大合唱とISO国際規格への対応 ――日本の技術の在り方を映し出す鏡―― 植村幸生
     日本資本主義と技術受容の問題 ――戦前期の歴史的教訓とこれから――  山本義彦
    特集・ 梅林・河野編 『心と認識』 をめぐって
      『心と認識』 によせて ――知覚と心身問題の視点から――  種村完司
     進化論的認識論に関する一考察         井上正彦
      『心と認識』 についてのコメント ――自然科学の立場から――   田中 正
    論 文
     社会生活と時間 ――N・エリアスの時間論の検討――   梅林誠爾
     理念型と弁証法的一般概念           吉田 浩
    評 論
     当世青年論試論                植田謙一
    書 評
     中田 進著 『自分らしさの発見』        上田 浩
     池田昌昭著 『唯物論と観念論』         牧野広義
     井尻正二著 『弁証法の始元の分析』       立野保男
     種村完司著 『心――身のリアリズム』      中島英司
     武田一博著 『市場社会から共生社会へ』     大野正和    
  • 第23号 (1999年7月) 品切
    特集 現代の社会病理と青少年
     子どもたちの 「新たな荒れ」 をどうとらえるか ――教育実践論の立場から――      船越 勝
     働く青年にみる今日の社会病理         中田 進
     子どもの心身とモラル ――いくつかの論点の提示――      種村完司
    唯物論研究協会創立二○周年記念講演
     国民国家・人権・民主主義 ――グローバルな市民社会の可能性――  碓井敏正
    論 文
     マルクス経済学は自然をどうとらえてきたか ――ハンス・イムラーへの批判――    田辺勝義
     批判とは何か――宗教の場合          伊藤 敬
     郭店楚簡 『老子』 について          向井哲夫
    書 評
     碓井敏正 『現代正義論』 をよんで       鈴木 正
     鈴木健著 『メインバンクと企業集団 ――戦後日本の企業システム――』 齊藤 正
     牧野広義著 『現代唯物論の探求 理論と実践と価値』 河野勝彦
    紹 介
     岩崎允胤著 『黄金の弩――芸文と思想の苑』   菅野礼司    
  • 第24号 (2000年1月) 品切
    特集 歴史認識と歴史教育
     国際相互理解を深める歴史教育の必要性     中村 哲
      「原罪」 としての天皇制            猪飼隆明
     ドイツ歴史家論争と歴史認識          鈴木 隆
    唯物論研究協会創立二○周年記念講演
      「安全性の科学」 と認識論           芝田進午
    論 文
     韓国左翼の民族論争 ―― 「主体の民族理論」 とマルクス主義―― 南 有哲
    批判と討論
     心の唯物論と現象学的 「リアリズム」      武田一博
    上野俊樹さんを悼む
     上野俊樹先生の学問的精神と社会科学研究    西原誠司
    評 論
     人間への愛情と不信と諦観と
      ――映画 『もののけ姫』 の苦悩と史的唯物論―― 植田謙一
    書 評
     石井 潔著 『自律から社交へ』 を読む     碓井敏正
     清 眞人著 『経験の危機を生きる』       河野勝彦
     岩崎允胤著 『現代の文化・倫理・価値の理論』  上田 浩
     田平暢志著 『近代日本の精神と国家』      吉田傑俊
     菅野礼司著 『科学は 「自然」 をどう語ってきたか』 小森田精子    
  • 第25号 (2000年7月) 品切
    特集 グローバリゼーション、 国民国家、 民族
     グローバリゼーションの時代          佐々木建
     グローバリゼーションとネイション・ナショナリズム
                            巣山靖司
     民族概念に関する試論             南 有哲
    論 文
     マルクスの近代観から見た新自由主義      松尾 匡
     見田石介氏における分析的方法の変化について  吉田 浩
    批判と討論
     唯物論的宗教論と認識論主義 ――伊藤敬氏の“批判”に応えて――   亀山純生
    書 評
     入江重吉著 『ダーウィニズムの人間論』     広木詔三
     高村是懿著 『ヘーゲル 「小論理学」 を読む』   牧野広義    
  • 第26号 (2000年12月) 品切
    特集 芸術における反映と創造
     芸術における反映と創造            永井 潔
     芸術を芸術たらしめるものは何か? ――反映・創造・価値をめぐって――   北村 実
     形象的探求における思考性           伊藤 敬
    講 演
     現代における宗教と教育 ――いま、 何故、 宗教についての教育が必要か―― 加藤西郷
     弁護士の現場から見た女性の人権 ――女性に対する暴力事例より――  雪田樹理
    論 文
     知覚は「意識の機能」 か?             中村光世
     教師とスクールカウンセラーの共同のために     小野隆信
    追悼・天野和夫先生
     天野和夫先生のこと                碓井敏正
    読書ノート
     国民不在の『国民の歴史』と民衆が躍動する『北前の記憶』
                              向江 強
    書 評
     鰺坂 真著 『マルクス主義哲学の源流』       両角英郎
     北村 実著 『価値論の視座』            上田 浩
     黒川美富子著 『遠い声近い声』           中田 進
     村瀬裕也著 『人間と道徳』             牧野広義    
  • 第27号 (2001年5月) 品切
    特集 情報革命は人間に何をもたらすか
     情報社会の発展と個人の自立            野澤正徳
     IT革命をめぐる二つの道 ――米国の宇宙情報覇権への道か、エコ人間中心社会への道か――  藤岡 惇
     コンピュータ社会と人間              河野勝彦
    論 文
     K・マルクスの労働本質論をめぐる
         今日のわが国での諸説について       有尾善繁
    小特集 戸坂潤生誕一○○年
     戸坂潤の道徳論と現代               上田 浩
     唯物論研究会を中心とする戦前 (戦中) の唯物論哲学 ――戸坂潤生誕一○○年の記念に寄せて――  岩崎允胤
    書 評
     碓井敏正著 『国境を超える人権』    南 有哲
     河野勝彦著 『環境と生命の倫理』    牧野広義
     森岡孝二著 『日本経済の選択』     服部泰彦
     鰺坂 真著 『時代をひらく哲学』    中田 進
     町田 茂著 『量子力学のふしぎな世界』 小森田精子    
  • 第28号 (2001年11月) 品切
    特集・ 福沢諭吉・中江兆民 没後100年
     福沢諭吉の思想変遷と現代の福沢評価
      ――福沢諭吉の評価と思想史研究のありかた (その一) ――
                           種村完司
     中江兆民の生涯と哲学            鰺坂 真
    特集・ 現代自然科学と唯物論
     生物における蓄積と相互作用
        ――新しい進化観をめぐって――    白井浩子
     現代科学と時間の哲学
        ――物理的時間について――      菅野礼司
     科学の世紀への転換と科学者の責務      長野八久
    論 文
     大学の変貌と哲学の転回
        ――現代アメリカの場合――      伊勢俊彦
    追 悼
     芝田進午先生の思い出            碓井敏正
    書 評
     吉田傑俊著 『国家と市民社会の哲学』 を読む 碓井敏正
     尾関周二著 『環境と情報の人間学』      河野勝彦    
  • 第29号 (2002年5月) 品切
    特集・ 二十一世紀の環境と社会
     二十一世紀の地球環境と社会発展
       ――環境保全の推進による持続可能な社会への変革――
                           和田 武
      「循環型社会」 をめぐるいくつかの論点    岩佐 茂
    特集・ 今日の教育問題と大学改革
     教育改革政策と教育基本法改正問題      細井克彦
      「大学改革」 を超える二十一世紀の大学像   小森田精子
    論 文
     福沢思想への諸批判と思想史の方法
      ――福沢諭吉の評価と思想史研究のありかた (その二)
                             種村完司
     市民社会の倫理を考える
     ――カントの理性論とアダム・スミスの同感論―― 井上正彦
    読書ノート
     エコロジーと現代唯物論
      ――尾関周二編 『エコフィロソフィーの現在』、
       韓立新著 『エコロジーとマルクス』 を読む―― 上田 浩
    書 評
     牧野広義著 『自由のパラドックスと弁証法』  鰺坂 真
     平野喜一郎著 『映画と弁証法』        伊藤 敬
     村瀬裕也著 『木村素衛の哲学』        田平暢志
    著書紹介
     岩崎允胤著 『橄攬の梢』           河野勝彦    
  • 第30号 (2003年2月) 品切
    特集 現代人の労働とこころ
     働く者のいのちと健康        辻村一郎
     現代人のストレス―医学の立場から  山田伸彦
    論 文
     民族自決はもはや 「悪」なのか?   南 有哲
     宇宙生成期の物質・時空について   岩崎允胤・菅野礼司
    書 評
     青木圭介著 『現代の労働と福祉文化』   中谷武雄
     鰺坂 真著 『科学的社会主義の世界観』  伊藤 敬
     菅野礼司著 『科学はこうして発達した』  小森田精子
     河野勝行著 『ハンムラピ法典などに見る
          「病者・障害者呪詛」その他』  尾川昌法    
  • 第31号 (2003年5月) 品切
    特集 世界史をどう捉えるか
     戦後史学から世界システム論まで      川北 稔
     世界史をどう捉えるか
       ――東アジア史の観点から――     中村 哲
    論 文
     マルクス主義とフェミニズム
       ――フェミニズムの問題提起を受けとめて――  石川康宏
     意識と脳をめぐって                牧野広義
     若きヘーゲルとナショナリズム           伊藤信也
     なぜドーピングがいけないのか
       ――日本におけるアンチ・ドーピング論の構図――  藤井政則
    書 評
     梅林誠爾著 『生命の時間 社会の時間』   両角英郎
     岩崎允胤著 『哲学と現代』         牧野広義    
  • 第32号 (2003年12月)
    特集 教育基本法「改正」 を批判する
     教育基本法への言いがかりか、 冷静でまともな判断か
       ――教育制度学の立場から――      小野田正利
     教育改革と道徳教育             碓井敏正
    論 文
     生命科学が解明した生命の本質        田川邦夫
     生命倫理と人間の尊厳            牧野広義
     スチュアート・ホールのイデオロギー論    長澤高明
     エンゲルス自由論の展開と二元論批判     藤繁 曙
    国際学会報告
     「イラク戦争」の危機を超えて平和と民主の世界秩序を
       ――人間とその生の尊厳のために――   岩崎允胤
    書 評
     河野勝彦著 『死と唯物論』          上田 浩
     池上 惇著 『文化と固有価値の経済学』    青木圭介
     黒川美富子著 『ひとはなにを着てきたか』   南 有哲    
  • 第33号 (2004年6月)
    特集 こころと自己
     こころとは何か
       ――最近のイデオロギー状況――     鰺坂 真
     こころの中核としての自己をめぐる諸問題
       ――心理学の立場から――        坂野 登
    論 文
     新しい科学のための哲学を!         菅野礼司
     現時点での科学にかかわりのある若干の問題点
       ――尾関周二氏の所説によせて――    有尾善繁
     量とは何か  ――ヘーゲルの教説――    谷口善治
     戦後民主主義と人権
       ――人権擁護機関の成立――       尾川昌法
    書 評
     亀山純生著 『中世民衆思想と法然浄土教』   田平暢志
     大野正和著 『過労死・過労自殺の心理と職場』 山田伸彦
     高村是懿著 『人間解放の哲学』        中田 進    
  • 第34号 (2004年12月)
    特集 平和憲法と平和思想
     平和憲法をめぐる理論状況
       ――自衛権および最小限防御力容認論の批判的検討――  澤野義一
     山本宣治とゲオルク・エフ・ニコライ
       ――愛国心の概念を巡って――             村瀬裕也
    小特集 倫理学の現代的課題―鰺坂真ほか著 『倫理学』 を手がかりに
     現代の思想状況と倫理学 ――「事実と価値」の問題を軸に―― 伊勢俊彦
     理論哲学と実践哲学の統一                 井上正彦
     現代倫理の課題                      伊藤信也
    論 文
     科学の発展と科学革命の論理            菅野礼司
     未完の文化大革命
       ――アメリカで考えた中国人の国民性問題――  大西 広
    資料紹介
     パヴロフの社会的・政治的信条
       ――パヴロフ―モロトフ往復書簡から――    松野 豊
    書 評
     亀山純生著 『現代日本の「宗教」 を問いなおす』   伊藤 敬
     碓井敏正著 『グローバル・ガバナンスの時代へ』   牧野広義    
  • 第35号 (2005年5月)
    特集 持続可能な社会と環境思想
     持続可能な開発の概念をめぐって          北村 実
     環境倫理学の諸概念の問題性と環境的正義
       ――「動物の権利」「未来世代への責任」の批判的分析を中心に――
                              碓井敏正
     環境思想とマルクス
       ――物質代謝概念を通して自然の根源性を考える―― 上田 浩
     自然の根源的価値について             牧野広義
    論 文
     形象の論理をさぐる
       ――反復と照応、 多様性の統一――       伊藤 敬
    研究ノート
     エム・アー・マルコフはどのようにして
       量子力学を弁証法的唯物論と和解させたか    市川 浩
    書 評
     吉田 浩著 『フェルディナンド・テンニエス』    鈴木富久
     牧野広義著 『哲学と知の現在』           南 有哲
     中田 進著 『人間らしく 自分らしく』       畑中暁来雄
     石川康宏著 『現代を探求する経済学』        梅本哲世
     村瀬裕也著 『東洋の平和思想』           鰺坂 真    
  • 第36号 (2005年11月)
    特集 阪神・淡路大震災10周年
     被災地に生まれ育つ 「市民社会」 のすがた
       ――阪神淡路大震災の市民検証活動から見えてくるもの――
                              岩崎信彦
     現代技術都市の特徴と震災対応           西川榮一
    論 文
     エンゲルス 『起源』 の再検討
       ――アメリカ先住民研究の到達点から――    大西 広
     ブッシュ政権とネオ・コンサーバティズム
       ――その背景と今後の動向――         南雲和夫
     反映と創造
       ――いかに創造的に生きるかを認識論の観点から考える――
                              池田昌昭
     人間関係としての欲求               小野隆信
     「唯物論的アニミズム」 の世界観の構築
       ――「高貴な者は義務を負うノブリス・オブリージ」 原理の
         高次復活めざして――           藤岡 惇
    書 評
     村瀬裕也著 『「良識系」 の哲学』 牧野広義
     入江重吉著 『人間観と進化論』  井上正彦    
  • 第37号 (2006年6月)
    特集 日本資本主義の現状
     戦後日本の大企業体制について        鈴木 健
     成長する東アジアと日本の進路
       ――揺れる日本の政財界――       石川康宏
    小特集 岩崎允胤氏の日本思想史研究
     『近世日本思想史序説』について       村瀬裕也
     『近代日本思想史序説』について       田平暢志
    論 文
     生物学の構造                宗川吉汪
     安定的遺伝と発展的進化
       ――生物における飛躍の形成――     白井浩子
     変わる原始社会像と史的唯物論        新納 泉
     量の連続性と分離性
       ――ヘーゲルの教説の検討――      谷口義治
    紹 介
     源泉をたどる旅
      ――高村是懿著、 広島県労学協編の著書を送り出して――  佐田雅美
    書 評
     吉田 浩著 『ウェーバーとヘーゲル、 マルクス』  角田修一
     角田修一著 『「資本」 の方法とヘーゲル論理学』  牧野広義
  • 第38号 (2006年11月)
    特集 グローバリゼーションと労働
     グローバル化とドイツ財界の雇用・賃金戦略
       ――日本財界戦略と比較して――        朝日吉太郎
     グローバル化・情報技術革命と労働者の 「働かせ方」 丹下晴喜
    論 文
     ソヴィエト社会論への新視点
       ――最近の科学史研究の成果から――      市川 浩
     ファンド・ビジネスの隆盛と金融資産累積      岩橋昭廣
     角田修一氏著『「資本」の方法とヘーゲル論理学』について  吉田 浩
    エッセー
     生い立ちの記                 岩崎允胤
    書 評
     亀山純生著 『環境倫理と風土』         南 有哲
     吉田傑俊著 『市民社会論――その理論と歴史』  藤田 悟
  • 第39号 (2007年5月)
    唯物論と現代
    第39号(2007年5月)
    特集 現代における平和と宗教
    抑圧された人々の神学
      ――いわゆる 「解放の神学」 をめぐって――  平山武秀
    ガーンディーの非暴力主義  小森田精子
    論 文
    市民社会論の射程
      ―― 「新しい市民社会」 論をめぐって――  形野清貴
    ルリヤは 「社会・心・脳」 の関連をどのように考えたか  高取憲一郎
    人間関係と人格  小野隆信
    20 世紀科学技術の発展は女性の生活をどう変えたか  宇野賀津子
    分析的方法を基礎とする弁証法的方法:ヘーゲル、 マルクス、 見田石介
      ――吉田浩氏の拙著への批評について――  角田修一
    向井俊彦氏を偲ぶ  牧野広義
    書 評
    上田 浩著 『価値と倫理』  長澤高明
    宗川吉汪著 『誕生・性・遺伝子――人間とは何か』  広木詔三

  • 第40号 (2008年3月) 特別号「21世紀の唯物論」
    巻頭言
    関西唯物論研究会創立20周年にあたって  牧野広義
    創立20周年を記念して
    関西唯研創立20周年に寄せて  有尾善繁
    現代科学の課題  菅野礼司
    記念講演
    過労死とワーキング・プアの社会をどう変えるか  森岡孝二
    特集1 21世紀の唯物論の課題
    自然淘汰・選択による生物の進化  宗川吉汪
    存在論からの社会科学の刷新
      ――批判的実在論を参照点にして――  佐藤春吉
    マルクスの哲学と現在  牧野広義
    特集2 21世紀の社会科学と方法論の課題
          ――見田石介生誕100年記念シンポジウム
    マルクスとメンガーにおける方法の差異
      ――二人のカール――  角田修一
    『科学論』から『資本論の方法』にいたる見田石介氏の理論的発展について
      ――『資本論の方法』の意義を再確認するために――  吉田 浩
    『資本論の方法』中国語版の出版と見田方法論  大西 広
    小特集 ヘーゲル法哲学と現代
    ヘーゲルにおける富と貧困の対立と社会的な調整機能
      ――ポリツァイ論の分析――  尼寺義弘
    ヘーゲル法哲学における国民精神と憲法体制  伊藤信也
    ヘーゲル『法哲学』研究の新段階
      ――R.R.ウィリアムズ編『リベラリズムとコミュニタリアニズムを超えて』をめぐって――  鰺坂 真
    特別寄稿
    経済のグローバル化時代の文化問題
      ――「文化のグローバル化」の観点と価値的動向を論じる――  劉 奔
    論 文
    「人間的本性」の問題と「実践の哲学」
      ――グラムシのマルクス解釈――  鈴木富久
    マルクスの人間概念
      ――「人間の本質」と「人間的本性」の考察――  上田 浩
    多文化共生の環境思想  南 有哲
    所与と受動
      ――比較文法から自意識の形成を探る――  伊藤 敬
    定量と数について
      ――ヘーゲルの教説の検討――  谷口義治
    王夫之における存在の弁証法
      ――ヘーゲル弁証法との比較考察――  村瀬裕也
    研究ノート
    日本仏教の思考方法をヘーゲル論理学で読み解く
      ――空海、親鸞、そして道元――  平野喜一郎
    書 評
    南 有哲著『民族の理論』 長澤高明
    尾関周二著『環境思想と人間学の革新』 河野勝彦
    河野勝彦著『現代課題の哲学的分析』 牧野広義
    牧野広義著『現代倫理と民主主義』 碓井敏正
    岩佐 茂著『環境保護の思想』 小森田精子
    碓井敏正著『グローバリゼーションの権利論』 北村 浩
  • 第41号 (2008年11月)
    特集 格差社会をどう克服するか
        ――碓井敏正・大西広編著 『格差社会から成熟社会へ』 を手がかりに
    報告 1 :経済学の立場から  石川康宏
    報告 2 :政治学の立場から  長澤高明
    関西唯物論研究会創立 20 周年記念講演
    国境なき科学、 肩書きなき科学――科学者の品格とは  坂東昌子
    論 文
    半田道玄の囲碁哲学と科学的自然観  菅野礼司
    弁証法的唯物論と数学――ソビエト数学論の超克  牧野 哲
    K・マルクスのいう 「自由の国」 とは何かをめぐる
      若干の理論的諸問題  有尾善繁
    西田哲学と近代日本のイデオロギー  田平暢志
    瀬戸内海塩田跡地の自然再生
      ――錦海湾塩田開発の経緯と跡地利用を通して―― 近藤紗智子・品部義博
    書 評
    種村完司著 『コミュニケーションと関係の倫理』  河野勝彦
    尾川昌法著 『人権のはじまり――近代日本の人権思想』  碓井敏正
    神戸女学院大学石川康宏ゼミナール著
      『「慰安婦」 と心はひとつ女子大生はたたかう』
      『女子大生と学ぼう 「慰安婦」 問題』  中田 進
    槙野理啓著 『労働組合の視点』  武田裕司
    編集後記

  • 第42号 (2009年6月)
    特集1 環境・エネルギーと現代資本主義
        エネルギーと温暖化〈青山政利〉
        現代資本主義の金融化・投機化〈岩橋昭廣〉
    特集2 日中マルクス主義哲学交流
        中国マルクス主義哲学の三〇年〈張曙光〉
         日本におけるマルクス主義哲学研究の現状〈牧野広義〉
    論 文:スポーツにおける 「身体知」 の行方―金子明友氏とH・プレスナーに関わって―〈藤井政則〉
    紹 介:ハーリンデ・パウアー=シュトゥーダー「人格概念とフェミニズム的倫理論争」〈三谷竜彦〉
    読書ノート:入江重吉著 『エコロジー思想と現代』〈亀山純生〉
    書 評:牧野広義著 『「資本論」 から哲学を学ぶ』〈角田修一〉
        鈴木 健著 『六大企業集団の崩壊―再編される大企業体制』〈真鍋能章〉

  • 第43号 (2009年11月)
    特集1:ノーベル物理学賞受賞記念シンポジウム―素粒子論と唯物弁証法
        宇宙の仕組みと対称性の破れ ―「対称性の破れ」の認識論的意義〈菅野礼司〉
        坂田昌一研究室と素粒子論研究〈沢田昭二〉
    特集2:『向井俊彦の探究』全三巻の検討
         主体の学の探究に学ぶ ―『向井俊彦の探究』全三巻の編集を終えて〈上瀧真生〉
        『向井俊彦の探究』が提起する論点〈牧野広義〉
    論 文: 佐田介石社会経済論における近代日本の構想〈梅林誠爾〉
         人間の動物的自然本性とそれに限界づけられた理性および社会性〈伊勢俊彦〉
         形象と意味――永井潔氏の形象論を手がかりに〈坂本卓也〉
         社会主義論をめぐる規範的課題の枠組み ―「自由・民主主義」と「市場経済」を軸として
        〈芦田文夫〉
    研究ノート:人間と自然の交流―マルクス哲学の知と情〈原 敏晴〉
    書 評: 碓井敏正著『格差とイデオロギー』〈小畑隆資〉
         鳥畑与一著『略奪的金融の暴走―金融版新自由主義がもたらしたもの』〈岩橋昭廣〉
         吉田傑俊著 『福沢諭吉と中江兆民―〈近代化〉と〈民主化〉の思想』〈村瀬裕也〉
         田中正著『湯川秀樹とアインシュタイン』〈小森田精子〉
         高取憲一郎著『社会と心――新ヴィゴツキー派の視点』〈近藤文里〉

  • 第44号 (2010年6月)
    特集1:ダーウィン生誕200年記念特集:ダーウィンと進化論
        宗教と進化――ダーウィン的な理解〈入江重吉〉 
        ダーウィンから進化生物学へ 〈宗川吉汪〉 
        進化論の焦点:進化を進化たらしめる余剰 〈白井浩子・長野八久〉 
    特集2:世界経済危機を考える
        金融危機下のヨーロッパ――EU統合とグローバリズムのはざまで 〈西原誠司〉
        グローバル金融危機の中の東アジア経済 〈石原洋介〉 
    論 文: 永井潔氏の反映論と芸術の仮象性 〈北野 輝〉 
         人格的関係としての関心 〈小野隆信〉 
    評 論: 日本の子どもたちがドイツ現地校に滞在した場合の問題について 〈釘貫和則〉
    書 評: 鈴木富久著『グラムシ「獄中ノート」の学的構造』〈形野清貴〉
         松尾匡著『商人道ノス丶メ』〈増田和夫〉

  • 第45号 (2010年12月)
    特 集:マルクスにおける論理と歴史
        前資本制生産様式における人格的依存関係と共同体―マルクス「諸形態」と
        大塚久雄における論理と歴史―〈角田修一〉
        マルクスによる「資本主義の発生・発展・死滅」の理論〈石川康宏〉
        マルクスの変革の哲学〈牧野広義〉
    論 文: コミュニケーション・承認・労働
         ―A・ホネットにおける批判的社会理論の準拠点― 〈大河内泰樹〉
         民族的同化について―諸個人の「民族としての解放」の見地から― 〈南 有哲〉
    批判と討論: 遺伝子が変わらなければ生物は変わらない―白井進化論批判― 〈宗川吉汪〉
    研究ノート: 宗教の論理と現実社会の論理―宗教的核心の哲学化としての西田哲学〈伊藤 敬〉
    紹 介: 開かれた学びの場を創造する――京都自由大学の試み―〈藤田 悟〉
         有尾善繁先生をしのぶ〈牧野広義〉
    書 評: 入江重吉著 『ダーウィニズムと進化思想―人間論からのアプローチ―』〈河野勝彦〉
         内田 樹・石川康宏著 『若者よ、 マルクスを読もう』〈坂本卓也〉

    編集後記

  • 第46号 (2010年12月)
    特集1:球温暖化の現状と国際交渉の行方
        2010年猛暑の中から“Climategate”を考える〈岩本智之〉
        カンクン合意後の地球温暖化交渉の行方〈高村ゆかり〉
    特集2:労働者・市民と哲学
        働くものの哲学、その基礎と実践〈槙野理啓〉
        若い人へのアプローチ ―運動家としての立場から―〈長久啓太〉
    論 文: Fテーゼと 「序言定式」 の統合的解釈
         ―グラムシのマルクス継承とその展開 ― 〈鈴木富久〉
        『教行信証』の構造と〈親鸞=悪人正機説〉の再考 〈亀山純生〉
        生物多様性について考える  ―原生自然と里地里山― 〈入江重吉〉
    書 評: 鈴木富久著 『グラムシ 「獄中ノート」 研究』〈深澤 敦〉
    読書ノート: 「成熟社会」 に向かって、 人間と社会のありかたをどうとらえるべきか?〈島崎 隆〉

    編集後記

  • 第47号 (2011年12月)
    特 集:原発・TPP・農業
        福島原発事故の問題点―法律は国民のためにある 〈大槻眞一〉
        TPP・日米同盟深化からの転換を  〈村田 武〉
        迫り来る農業・食糧危機 ―農業所得の低下と高齢者農業の惨状 〈宇野忠義〉
    論 文:成熟社会再論  〈碓井敏正〉
        ヘーゲル『小論理学』「予備概念」の意義 〈牧野広義〉
        「社会的ブロック」と哲学「根本問題」・「活動的関係」
          ―グラムシのマルクス継承とその展開(2)〈鈴木富久〉
        「性同一性障害」は障害なのか?
          ―異性愛主義に依拠する性別二元論を超えて 〈杉山貴士〉
        内面宗教とはなにか
          ―超自然性との決別、思想との区別 〈伊藤 敬〉
    批判と討論:生物進化について―余剰進化論の立場― 〈白井浩子〉
    読書ノート:カール・ヘーゲル筆記 ウド・ラーマイル編 牧野広義・上田浩・伊藤信也訳
          『G.W.F.ヘーゲル論理学講義 ベルリン大学1831年』 角田修一
    書 評;吉田傑俊著『「京都学派」の哲学』 〈田平暢志〉
        平野喜一郎著『入門講座『資本論』を学ぶ人のために』 〈西 淳〉
        鈴木富久著『アントニオ・グラムシ―「獄中ノート」と批判社会学の生成』 〈川上恵江〉
        石川康宏著『マルクスのかじり方』 〈坂本卓也〉

  • 第48号 (2012年6月)
    特集1:今なぜ社会主義論か
        新しい社会主義像の探求 〈聽濤 弘〉
        「自由・民主主義」「市場経済」をつうじる社会主義論
          ―現代資本主義論とかさね合わせて―      〈芦田文夫〉
         マルクスの資本主義分析と未来社会論  〈石川康宏〉
    特集2:自然エネルギーへの大転換
        東日本大震災からの復興とエネルギー転換 〈遠州尋美〉
        3つの25%は達成可能
         ―温暖化・エネルギー政策と地域の取り組み― 〈豊田陽介〉
    論 文:〈災害社会〉の中世と〈夢〉を転機とする親鸞の信仰
          ―〈歴史に埋め込まれた親鸞〉への基礎視角―    〈亀山純生〉
    評 論:国家財政の破綻と世界経済の危機  〈菅野礼司〉
    読書ノート:「歴史に埋め込まれた親鸞」の宗教イデオロギー 〈 伊藤 敬〉

  • 第49号 (2012年12月)
    特集1:3.11以後の哲学と科学
        哲学はなんの役に立つのか  ――哲学の役割――  〈河野勝彦〉
        福島原子力発電所の事故から考えたこと ――原発と技術と科学など――  〈小森田精子〉
    特集2:弁証法と矛盾
        パラコンシステント論理とは何か
         ――数学の論理と弁証法の論理の界面(その一)――  〈牧野 哲〉
        マルクスにおける弁証法と矛盾  〈牧野広義〉
    論 文:「新福祉国家論」の検討  〈長澤高明〉
         若者とともに『資本論』を読む  〈上瀧真生〉
    評 論: 科学と宗教の関係  〈菅野礼司〉
    書 評: 鰺坂 真『ドイツ古典哲学の本質と展開』  〈上田 浩〉
         鰺坂真・牧野広義編著『マルクスの思想を今に生かす』  〈伊藤信也〉
         碓井敏正『革新の再生のために―成熟社会再論』  〈菅木智子〉

  • 第50号 (2013年10月)
    特集1:社会の革新と哲学
        鰺坂 真 「橋下・維新の会と日本の政治」
        岩佐 茂 「3・11後の未来社会論はどうあるべきか」
        碓井敏正 「成熟社会における組織論」
    特集2:科学と価値
        宗川吉汪 「原発事故から科学と科学者を考える」
        牧野広義 「科学と価値―科学者の社会的責任」
    特集3:唯物論研究会創立80周年
        吉田傑俊 「唯研創立80周年と『唯研ニュース』復刻の意義」
        宮田哲夫 「永田廣志の業績と不屈の精神」
    論 文: 米田 貢 「現代日本の支配構造と新自由主義的構造改革との闘い」
        鈴木 健 「利権共同体の典型としての原発利益共同体」
        北村 実 「マルクスのアソシエーションとワーカーズコープ」
        角田修一 「経済過程における意識とイデオロギー」
        亀山純生 「〈歴史に埋め込まれた親鸞〉像の構築と現代唯物論」
        伊藤 敬 「ウパニシャッドと仏教」
        森島 渉 「不安定化する高校生と親密圏の再生」
    書 評: 村瀬裕也 「両角英郎『宗教・唯物論・弁証法の探究』」
        伊藤 敬 「亀山純生『〈災害社会〉・東国農民と親鸞浄土教』」
        島崎 隆 「牧野広義『人間的価値と正義』」
        平野喜一郎 「角田修一『概説社会経済学』」

    *哲学・政治学・経済学の研究者が、現代政治論、原発・環境問題、未来社会論、組織論など多彩な角度か  ら、現代日本社会の構造とその革新の方向を論じる。

  • 第51号 (2014年5月)
    経済の金融化と暴走するマネー  〈岩橋昭廣〉
    立憲主義の危機と憲法学の課題  〈村田尚紀〉
    総選挙分析と新福祉国家論  〈長澤高明〉
    論 文:三浦梅園再考
         ――唯物論的倫理学への眺望――  〈村瀬裕也〉
        共生社会論と仏教の〈イデオロギー的意義〉
         ――親鸞浄土教を例に――  〈亀山純生〉
        老荘の悟り
         ――「禅宗は仏教か」への一つの回答――  〈伊藤 敬〉
        ヘーゲル論理学における矛盾論・再考  〈牧野広義〉
    書 評: 菅野礼司著『複雑系科学の哲学概論』  〈河野 仁〉
         牧野広義著『知のエッセンス―働くものの哲学』  〈中田 進〉
         関西勤労者教育協会編『現代を生きる基礎理論』  〈山田敬男〉
         長久啓太著『ものの見方たんけん隊』  〈牧野広義〉

    編集後記

  • 第52号 (2014年11月)
    特 集 :『自由主義と社会主義の規範理論』をめぐって
          「自由・平等・協同」か「自由・平等・所有・功利」か
           ――牧野広義氏による拙書への書評に答えて  〈松井 暁〉
          マルクスにおける自由・平等・協同、再論  〈牧野広義〉
         規範理論の意義を考える
           ――松井暁『自由主義と社会主義の規範理論』(大月書店)によせて  〈碓井敏正〉
         社会主義の規範理論と民主主義  〈芦田文夫〉
    論 文: 組織化と制度的オルタナティブ戦略
           ――社会変革における労働運動の役割に関する一試論  〈兵頭淳史〉
         ハンナ・アーレントの労働思想
           ――「労働のキメラ化」に抗して  〈百木 漠〉
        アダム・スミス「法学講義」ポリス編における人間論  〈中谷武雄〉
        『資本論』を基礎に現代資本主義を考える
           ――学習テキスト『資本主義のしくみ』の試み  〈上瀧真生〉
        道徳的感情とその前提  〈小野隆信〉
    書 評:尼寺義弘・牧野広義・藤井政則編著
        『経済・環境・スポーツの正義を考える』  〈平野喜一郎・角田修一〉
        吉田傑俊著 『丸山眞男と戦後思想』  〈長澤高明〉

    編集後記

  • 第53号 (2015年6月)
    特 集: 現代社会と科学・技術
         イノベーション政策の波紋
          ――政府・財界の技術戦略  〈大槻眞一〉
        「科学の価値中立」の問題  〈牧野広義〉
          ――その概念の混乱について  〈鯵坂 真〉
    論 文: 熱力学との対比による複雑系科学の展望  〈長野八久〉
         反映論ノート
          ――永井潔氏の反映論と反映論論争  〈坂本卓也〉
         弁償法論理の形式化の試みの一例
          ――数学の論理と弁証法論理の界面(その二) 〈牧野 哲〉
         アーレントの「リトルロック考」を読みなおす
          ――人格的一体性の保護としての変遷  〈単 継剛〉
    書 評: 石川康宏著『「おちこぼれ経済」という神話』 〈梅本哲世〉
         長澤高明著『入門・現代日本の政治』  〈形野清貴〉
    矢吹菊夫著『〈自然・社会・人間考〉ポレポレ日記
             ーアフリカ旅行と思い出、そしてそして現実』 〈牧野広義〉
    編集後記

  • 第54号 (2015年11月)
    特集1:ケインズ主義と新自由主義をいかに超えるか
        ケインズ主義と新自由主義へのマルクス主義的批判とは何か 〈大西 広〉
        ケインジアンと小さな政府論はいかに超えられるべきか 〈松尾 匡〉
        成熟社会を展望する
         ――ケインズ主義と新自由主義の先にあるもの――  〈碓井敏正〉
    特集2:科学・技術と価値
        科学・技術の価値性とは
         ――科学の「善用・悪用」説を問い直す――  〈岩佐 茂〉
        科学の「価値中立性」と技術との関係 〈菅野礼司〉
    論 文: 労働者の権利確保と公的責任
         ――サン・グループ事件を参考に――  〈妹尾知則〉
        批判的実在論による社会科学論の基本特徴
         ――バース・ダナーマーク他著『社会を説明する』に準拠して――  〈佐藤春吉〉
        マルクスの将来社会論  〈牧野広義〉
    書 評: 上柿崇英・尾関周二編
        『環境哲学と人間学の架橋――現代社会における人間の解明――』 〈河野勝彦〉

    編集後記

  • 第55号 (2016年6月)
    特集1:戦後70年を考える――ドイツと日本
        ドイツの〈戦後七〇年〉 ―「解放」認識の定着と揺らぎ―  〈木戸衛一〉
        憲法と民主主義を守り生かしてきた戦後の社会運動 〈山田敬男〉
    特集2:見田石介の哲学と経済学――没後40年にあたって
        見田哲学における唯物論と弁証法 〈鰺坂 真〉
        『資本論の方法』と経済学研究 〈上瀧真生〉
        わたしの歩んだ道
         ―『第六回関西院生夏の集い』記念講演―  〈見田石介〉
    論 文: 戸坂潤と唯物論研究会 〈岩倉 博〉
         戦争と福祉
         ―15年戦争下の障害者政策から考える―  〈藤井 渉〉
         社会変革論への視座
         ―マルクス『経済学批判・序言』を手掛かりに―  〈長澤高明〉
         マルクス学位論文における自然認識  〈加戸友佳子〉
    書 評: 尾関周二著『多元的共生社会が未来を開く』 〈南 有哲〉
         岩佐 茂著『生活から問う科学・技術』 〈牧野広義〉
         牧野広義著『環境倫理学の転換』 〈岩佐 茂〉

  • 第56号 (2016年11月)
    カンタン・メイヤスーの思弁的唯物論 〈河野勝彦〉
    ヘーゲル論理学とマルクス
     ―「主体」と「自由」を中心に―  〈牧野広義〉
    労働者階級と「民主主義」
     ―マルクス・エンゲルス(1848年革命・1871年革命)、
                    レーニン(1905年革命)再読―  〈芦田文夫〉
    マルクス『資本論』の自己限定を打破する
     ―自著『21世紀の「資本論」 マルクスは甦る』をふまえながら―  〈岩崎信彦〉
    存在・視座・カテゴリーの関係
     ―諭吉・漱石・社会学者を素材に―  〈竹内真澄〉
    論 文: ドイツにおける階級闘争の現段階をどう理解するか?  〈朝日吉太郎〉
         人格とかかわる感情と欲求の連関をめぐって  〈小野隆信〉
    書 評: 角田修一著『社会哲学と経済学批判―知のクロスオーバー』 〈牧野広義〉

    編集後記

  • 第57号 (2017年6月)
    特 集:戦争法と憲法をめぐる政治
        安倍政権下におけるネオ絶対主義を考える
         ―2016年参院選の結果を踏まえつつ― 〈岡野八代〉
        参議院選挙結果分析と次期総選挙の課題 〈長澤高明〉
    論 文: アイスランド海賊党の挑戦
         ―市民と政党の新しい関係性― 〈塩田 潤〉
         成熟社会における市民運動と革新運動 〈碓井敏正〉
         グラムシと 「レーニンの遺産」
         ―『獄中ノート』 におけるレーニン関連草稿の諸相― 〈松田 博〉
    研究ノート: マルク・ミーチンの来日(1959年)をめぐって 〈市川 浩〉
          社会哲学と経済学批判―同名の拙著を中心に― 〈角田修一〉
    書 評: 牧野広義著『ヘーゲル論理学と矛盾・主体・自由』 〈大河内泰樹〉
         尾関周二/環境思想・教育研究会編
         『「環境を守る」とはどういうことか―環境思想入門』 〈伊勢俊彦〉

  • 第58号 (2017年11月)
    特集1:『資本論』第1巻刊行150年
        『資本論』第一部における資本主義の発展論 〈石川康宏〉
        『資本論』における物神崇拝、物件化、疎外 〈牧野広義〉
    特集2:ロシア革命100年
        ロシア十月革命の意義とスターリン独裁体制の成立 〈聴濤弘
        ロシア革命とレーニン「民主主義論」 (芦田文夫)
    論 文: カンタン・メイヤスーの偶然性の必然性について
         ―因果的必然性をどう考えるか― 〈河野勝彦〉
         感情の処遇と言語化について 〈小野隆信〉
    研究ノート: 歴史のなかの優生思想をどうとらえるべきか
           ―知恵と力を出し合って乗り越えていくために―  〈河野勝行〉
    読書ノート: 牧野広義編著『ヘーゲル哲学を語る』に触発されて 〈藤井政則〉
    書 評: 藤井渉著『障害とは何かー戦力ならざる者の戦争と福祉』 〈牧野広義〉

  • 第59号 (2018年6月)
    特 集:マルクス生誕200年
        自由・民主主義と科学の最高の成果としての『資本論』 〈平野喜一郎〉
        マルクスはアソシエーションをどう論じたか 〈岩佐 茂〉
        マルクスの価値論をどのように生かすか?
         ――欧米における議論も参考にして――  〈森本壮亮〉
        『資本論』から見る日本の社会法をめぐる課題  〈妹尾知則〉
        マルクスの自然認識と科学観の変化について 〈加戸友佳子〉
        労働者の学習教育活動と『資本論』 〈中田 進〉
        ピケティ『21世紀の資本』再考
         ――例外としての20世紀――  〈百木 漠〉
    書 評: 宗川吉汪著『福島甲状腺ガンの被ばく発症』 〈山田耕作〉
         碓井敏正著『教科化された道徳への向き合い方』 〈上田 浩〉

  • 第60号 (2019年7月)
    特集1:「明治150年」と日本国憲法
         戦争を受けいれる社会はどのように創られたのか 〈原田敬一〉
        「明治150年」と日本資本主義の形成 〈石川康宏〉
    特集2:大学問題を考える
        政府主導の「大学改革」の帰結
         ――大学の自治・学問の自由の破壊――  〈鯵坂 真〉
        「大学界」改革を目ざす実践の現場から  〈細川 孝〉
    特集3:マルクス生誕200年
        ソ連崩壊後におけるマルクスのエコロジーの「再発見」 〈斎藤幸平〉
        マルクスの哲学思想をめぐって 〈牧野広義〉
        「カール・マルクス生誕200年」についてのドイツでの新聞報道 〈上田 浩〉
    論 文: 中世仏教における戦闘殺傷肯定の論理 〈亀山純生〉
         老荘の論理で顕わすウパニシャッド ――西田幾多郎の思想――  〈伊藤 敬〉
         大逆事件と現代を考える 〈上山 慧〉
         段階論における典型国と世界システム論におけるヘゲモニー 〈村上允俊〉
         感情教育の前提 〈小野隆信〉
    評 論: 「国家」をめぐる奇妙な言説
          ――坂本多加雄『国家学のすすめ』を読む――  〈長澤高明〉
    追 悼: 田中正さんの逝去を悼んで 〈菅野礼司〉
         角田修一さんの死を悼む 〈平野喜一郎〉
    書 評: 百木 漠著『アーレントのマルクス――労働と全体主義』 〈牧野広義〉
    紹 介: 鯵坂 真編『辰巳経世著作集』 〈木津力松〉

  • 第61号 (2019年11月)
    特 集:象徴天皇制を考える
        模索されてきた象徴天皇像 ――「平成流」への道程――  〈河西秀哉〉
        象徴天皇制における伝統と「変容」について 〈吉田傑俊〉
    論 文: 現代正義論の陥穽としての正戦論 〈橋本直人〉
        「人間の尊厳」と社会保障 ――憲法第13条の現代的意義――  〈妹尾知則〉
         現代貨幣理論MMTをめぐって 〈安木新一郎〉
         経済の情報化と労働手段体系説 〈川崎兼人〉
         音楽美学、唯物論の立場からその現状と課題を考える 〈山口 勗〉
         第25回参議院選挙結果分析と野党の責務 〈長澤高明〉
    研究ノート: 加藤典洋『敗戦後論』における戦後史認識の問題点
           ――松尾尊~批判との関連で――  〈松田 博〉
    書 評: 種村完司著『「葉隠」の研究――思想の分析、評価と批判』 〈亀山純生〉
         牧野広義著『マルクスの哲学思想』  〈石川康宏〉
         菅野礼司著『近代科学はなぜ東洋ではなく西欧で誕生したか』  〈牧野広義〉
         槙野理啓著『ものの見方・考え方、そして変え方』  〈長久啓太〉

  • 第62号 (2020年6月)
    特 集:日本国憲法と政治変革の課題
        安倍首相の改憲関連発言の三つのデマゴギーとその背景  〈吉田栄司〉
        「市民と野党の共闘」と政治変革の課題  〈山田敬男〉
    論 文: マウリツィオ・フェラーリスの新実在論  〈河野勝彦〉
         マルクス未来社会論と今日の諸問題  〈聽濤 弘〉
        「働き方改革」で生産性の向上は可能か  〈松浦 章〉
        左派ポピュリズムと新しい政党政治―抵抗に向けて集合すること―  〈塩田潤〉
        被災者の「復興権」を提唱する―人権に基づく大震災復興論―  〈嶋田一郎〉
    翻 訳:マルク・ミーチン評伝(セルゲイ・コルサコフ 著/市川 浩 訳)
    書 評: 斎藤幸平著『大洪水の前に――マルクスと惑星の物質代謝』  〈岩佐 茂〉
        村瀬裕也著『人文科学の擁護』  〈三浦永光〉
        山田敬男著『戦後日本 労働組合運動の歩み』  〈赤堀正成〉

    *2019年参議院選挙の結果をうけて、安倍改憲の批判的検討、「市民と野党の共闘」の新段階と課題を論じるほか、「右派ポピュリズム」の分析、「働き方改革」の問題点、「復興権」の提唱など、政治変革をめざす論考を収める。

  • 第63号 (2021年3月)
    特 集:コロナ危機と現代社会
        新型コロナウイルス・パンデミック  〈宗川吉汪〉
        パンデミックと憲法―緊急事態条項の不要性と危険性―  〈村田尚紀〉
    論 文: ケアの倫理と依存の承認
          ―人間(性)と動物(性)との関係から尊厳を考える―  〈内藤葉子〉
        「性的マイノリティの人権」における特権的恩恵的人権イメージ
          ―〈人権=経済的主体〉と〈人権=強者による弱者への「思いやり」〉への対抗に向けて―
    〈岸本士〉
         親鸞における〈浄土の倫理〉の位置づけ
          ―親鸞浄土教における反戦原理と共生社会運動連帯の内在的可能性―  〈亀山純生〉
         文化進化に関する新たなアプローチ  〈入江重吉〉
    研究ノート: グラムシ『獄中ノート』における「マルクスへの回帰」の位相
           ―『フォイエルバッハ・テーゼ』を中心に―  〈松田 博〉
    書 評: 碓井敏正著『しのび寄る国家の道徳化』  〈森田満夫〉
         牧野広義著『マルクスと個人の尊重』  〈妹尾知則〉

  • 第64号 (2021年10月)
    特 集: ヘーゲル、ベートーヴェン生誕250年、エンゲルス生誕200年
         ヘーゲル哲学とエンゲルス 〈牧野広義〉
         コロナ禍猖獗の中でベートーヴェンの今日的意味を探る
         ―「五輪」は殺された、しかし「第九」は殺させないぞ―   〈山口 勗〉
    論 文: ウィズCOVID-19 の経済 〈上瀧真生〉
         歴史的不正義からの回復
         ―いかにして被害は語りうるものになるか― 〈伊勢俊彦〉
         東アジアの反日主義にみる日本のポストコロニアル的状況と政治課題   〈倉橋耕平〉
         斎藤幸平『人新世の「資本論」』から考える 晩期マルクスの思想(百木 漠)感情教育試論
    〈小野隆信〉
    研究ノート: ニコライ・ブハーリンの技術論
           ―  一九三二年の著書『現代資本主義の技術と経済』から ―  〈市川 浩〉
    追 悼: 益川敏英さんの逝去を悼む 〈菅野礼司〉
    書 評: 河野勝彦著『実在論の新展開』 〈伊勢俊彦〉
         田辺勝義著『市民参加の平和都市づくり』 〈牧野広義〉
    編集後記

  • 第65号 (2022年4月)
    特集1:総選挙の結果と日本政治の革新の課題
        第49回総選挙結果と政治変革の課題  〈長澤高明〉
        丸山眞男における政治家・大衆・知識人―変革の主体とその課題  〈平石知久〉
    特集2:尾関周二著『21世紀の変革思想へ向けて』をめぐって
        尾関周二著『21世紀の変革思想へ向けて
         ―環境・農・デジタルの視点から―について  〈河野勝彦〉
        拙著『21世紀の変革思想へ向けて』の論点を巡って
         ―河野氏の疑問への応答と補論的探究―  〈尾関周二〉
        人間社会が直面する危機とは
         ―尾関周二著『21世紀の変革思想へ向けて』の題提起を受けて―  〈柴田 章〉
    研究ノート: ヘーゲル大論理学における「対立」についての
           一考察―肯定的なものと否定的なものを中心に―  〈景井博喜〉
    エッセイ: コロナ・パンデミック下のドイツで研修を経験して  〈片渕卓志〉
    追 悼: 鰺坂真先生の逝去を悼む  〈牧野広義〉
    書 評: 仲上哲著『格差拡大と日本の流通』  〈加賀美太記〉
         斎藤幸平著『100分de名著、カール・マルクス 資本論』  〈妹尾知則〉

  • 第66号 (2022年10月)
    特 集:「資本」に対抗する民主主義
         芦田文夫著『「資本」に対抗する民主主義』について
          ―意欲的な問題提起といくつかの論点をめぐって―  〈聽濤 弘〉
         社会主義における規範理論の意義
          ―芦田文夫氏の著書(『「資本」に対抗する民主主義』)によせて―  〈碓井敏正〉
        「資本」に対抗する民主主義とアソシエーション
          ― 芦田文夫『「資本」に対抗する民主主義―市場経済の制御と
                「アソシエーション」』(本の泉社、2021年)を読んで―  〈牧野広義〉
    論 文: 地球温暖化・気候危機克服と再生可能エネルギー普及  〈和田 武〉
         接客サービス労働過程における職場の自律性管理の一考察
          ―衣料品チェーンストアA社におけるジョブ・ローテーションに着目して―  〈近間由幸〉
         エンゲルスのヒト進化論はもはや時代遅れなのか?  〈村本 敏〉
    研究ノート: ポスト真実に抗する政治について―百木漠著『嘘と政治』から考える―  〈塩田 潤〉
    追 悼: 両角英郎さんの逝去を悼む  〈河野勝彦〉
    書 評: 松田 博『グラムシ「未完の市民社会論」の探求』  〈形野清貴〉
         牧野広義『人間の尊厳と個人の尊重』  〈中田 進〉

  • 第67号 (2023年5月)
    特 集: マルクス経済学の新展開
         マルクス『資本論』のジェンダー視角 〈石川康宏〉
         現代資本主義と資本・賃労働関係 〈朝日吉太郎〉
         新型コロナ恐慌・気象危機・ウクライナ戦争
          ―『グローバライゼーションと民族・国家を超える共同体』をめぐって― 〈西原誠司〉
    論 文: 「アソシエーション」と市場経済の制御
           ―書評『「資本」に対抗する民主主義』に応えて― 〈芦田文夫〉
         現代哲学による実在論と存在論の諸相
          ─社会と主体に対する実体の離合・抵抗・断層― 〈田井 勝〉
         初期シェリングの自然法論が描き出す「啓蒙の弁証法」 〈中村徳仁〉
    研究ノート: 牧野広義氏の拙著『市民社会論―その理論と歴史』への批判に応える  〈吉田傑俊〉
    エッセイ: 中国新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐって 〈向井哲夫〉
    読書ノート: 聽濤弘『〈論争〉地球限界時代とマルクスの「生産力」概念』について  〈牧野広義〉
    編集後記

  • 第68号 (2023年12月)
    論 文: ロシアから見たウクライナ戦争
         ―不凍港を取り戻したいロシア― (安木新一郎)
        コロナと極右と陰謀論
         ―新型コロナ・パンデミックにおけるドイツの状況をめぐって―  (橋本直人)
        一九五〇年代サークル運動論再考
         ―高木宏夫『日本の新興宗教』を手がかりとして―  (黒川伊織)
        エンゲルスの『自然の弁証法』を読む
         ―科学の理解をひろげるために―   (槙野理啓)
    研究ノート:牧野広義氏の拙著『市民社会論―その理論と歴史』への批判に応える  (吉田傑俊)
    エッセイ: 中国新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐって  (向井哲夫)
    読書ノート: 聽濤弘『〈論争〉地球限界時代とマルクスの「生産力」概念』について  (牧野広義)
    編集後記