【目 次】
巻頭言
関西唯物論研究会創立20周年にあたって 牧野広義
創立20周年を記念して
関西唯研創立20周年に寄せて 有尾善繁
現代科学の課題 菅野礼司
記念講演
過労死とワーキング・プアの社会をどう変えるか 森岡孝二
特集1 21世紀の唯物論の課題
自然淘汰・選択による生物の進化 宗川吉汪
存在論からの社会科学の刷新
――批判的実在論を参照点にして―― 佐藤春吉
マルクスの哲学と現在 牧野広義
特集2 21世紀の社会科学と方法論の課題
――見田石介生誕100年記念シンポジウム
マルクスとメンガーにおける方法の差異
――二人のカール―― 角田修一
『科学論』から『資本論の方法』にいたる見田石介氏の理論的発展について
――『資本論の方法』の意義を再確認するために―― 吉田 浩
『資本論の方法』中国語版の出版と見田方法論 大西 広
小特集 ヘーゲル法哲学と現代
ヘーゲルにおける富と貧困の対立と社会的な調整機能
――ポリツァイ論の分析―― 尼寺義弘
ヘーゲル法哲学における国民精神と憲法体制 伊藤信也
ヘーゲル『法哲学』研究の新段階
――R.R.ウィリアムズ編『リベラリズムとコミュニタリアニズムを超えて』をめぐって―― 鰺坂 真
特別寄稿
経済のグローバル化時代の文化問題
――「文化のグローバル化」の観点と価値的動向を論じる―― 劉 奔
論 文
「人間的本性」の問題と「実践の哲学」
――グラムシのマルクス解釈―― 鈴木富久
マルクスの人間概念
――「人間の本質」と「人間的本性」の考察―― 上田 浩
多文化共生の環境思想 南 有哲
所与と受動
――比較文法から自意識の形成を探る―― 伊藤 敬
定量と数について
――ヘーゲルの教説の検討―― 谷口義治
王夫之における存在の弁証法
――ヘーゲル弁証法との比較考察―― 村瀬裕也
研究ノート
日本仏教の思考方法をヘーゲル論理学で読み解く
――空海、親鸞、そして道元―― 平野喜一郎
書 評
南 有哲著『民族の理論』 長澤高明
尾関周二著『環境思想と人間学の革新』 河野勝彦
河野勝彦著『現代課題の哲学的分析』 牧野広義
牧野広義著『現代倫理と民主主義』 碓井敏正
岩佐 茂著『環境保護の思想』 小森田精子
碓井敏正著『グローバリゼーションの権利論』 北村 浩 |