リーラーvol.6　浄土真宗の五百年

歴史的現在の視点にたち、親鸞を読み解くことで、浄土真宗の現代化を求める

巻頭言
　伝統と変革〈信楽峻麿〉
シンポジウム　浄土真宗の五百年
　宗祖親鸞聖人のご生涯と一乗の教え〈東舘紹見〉
　戦国期伊勢の本願寺派〈金龍　静〉
　正泉寺の五百年〈北島恒陽〉
研究論文
　専修念仏は宗教か〈菱木政晴〉
　浄土真宗の五百年 ―受け継ぐべきものは何か―〈北島義信〉
　親鸞の還相回向観〈北畠知量〉
　邂　逅 ―穢土を生きる私とのであい―〈棚橋めぐみ〉
宗教と文化・社会
　国際社会におけるカルト問題の法的側面
　　―「信教の自由」 の下に見過ごされる事態へのまなざし―〈中田達也〉
　「ウガンブスク」と現代社会
　　―沖縄の文学が試みる古代と近代の融合―〈山本　伸〉
　浮遊する現代日本人の宗教意識〈寺林　脩〉
　佐伯祐三の画業と浄土真宗〈森　芳功〉
　いのち・つながり・よろこび〈渡辺　淳〉
　「御伝記」 拝読で学んだこと〈鳥羽知安〉
法話
　窃〈ひそ〉かに以〈おも〉んみれば〈水谷　葵〉
　「寄り添う」 ということ〈三浦一実〉
　追弔会〈松山智道〉

「リーラー」とは、「楽しんでなされる神の民衆活動」という意味のサンスクリット語で、中国語では「遊」と訳される。この語は、正信偈の「遊煩悩林現神通。入生死園示応化」にも見ることができる。

北島 義信 編

A5判　271ページ　1,540円（税込）
2009年6月刊
ISBN978-4-89259-593-6