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遠藤保子・細川江利子・高野牧子・打越みゆき編著
A5判 317ページ
2,730
円(税込)
2011年3月刊
ISBN978-4-89259-653-7 |
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民族性・地域性・時代性・個性を背景に発展し、今日なお生成流動している舞踊の世界を芸術・民族・教育の各分野ごとに紹介。舞踊学研究の新たな境地を開く。
I 舞踊と芸術
アレクサンドル・サカロフの舞踊(小林奈央子)
はじめに
1 パトス形式の使用
2 静的ジェスチャー
3 “絵の連続”としての舞踊
4 儀式的ジェスチャー
5 ダンスコンポジション
6 肉体的なものの排除
おわりに
ジョージ・バランシン論(川島京子)
はじめに
1 バランシンの舞踊思想と作品の中での動き
2 細部の技巧分析
おわりに
新しい舞踊を求めて(杉山千鶴)
はじめに
1 帝劇歌劇部と帝劇オペラ
2 ローシーの指導
3 自らの目指すものは
おわりに
暗黒舞踏・土方巽の1960年代における“土俗性”(稲田奈緒美)
はじめに
1 前衛芸術の非日常性、東北農家の日常性
2 西洋前衛コンテクストへの批判と「私達」の自覚
3 西洋前衛芸術コンテクストの相対化から“土俗性”へ
4 土俗としてのポップ・アート
5 土方巽の“土俗性”
おわりに
アンナ・ハルプリン(Anna Halprin 1920-)研究(昆野まり子)
はじめに
1 活動の変遷と基本理念
2 『Circle the Earth』の構造と実際
3 『Circle the Earth』にみるハルプリンの舞踊思想
4 ハルプリンの舞踊思想
おわりに
舞踊における即興から作品創作への展開(細川江利子)
はじめに
1 ケイ・タケイの舞踊論
2 即興―作品創作の実際
おわりに
舞踊作品における振付とその生成過程(北村明子)
はじめに
1 ダンスする身体
2 ダンスと時間
おわりに
舞踊作品におけるシーンという単位について(石渕 聡)
はじめに
1 舞踊作品の構成要素としての空間−時間的なまとまりのレベル
2 シーンを区切る要因−形式的側面と内容的側面
3 シーンの認知システムのモデル
おわりに
II 舞踊と民族
無形文化遺産の枠組みにおける舞踊(一柳智子)
はじめに
1 「人類の口承及び無形遺産の傑作宣言」に関わるユネスコの主な活動
2 人類の口承及び無形遺産の傑作宣言
3 傑作宣言の案件
おわりに
今日のアフリカにおける舞踊の伝承と保存(遠藤保子)
はじめに
1 ナイジェリアの自然と社会
2 国立劇場と国立舞踊団
3 専属団員と練習法
4 舞踊の新しい記録法と伝承
おわりに
舞と武の融合のかたち(高橋京子)
はじめに
1 南インドのマーシャルアーツ、カラリパヤット
2 身体エクササイズ
3 身体表現
4 ヘルスケア
5 伝統的な舞踊の基礎にあるカラリパヤット
おわりに
インドネシア・バリ島の舞踊の動作分析(中村美奈子)
はじめに
1 バリ島の舞踊の文化・社会的背景
2 バリ島の舞踊と身体文化−民族舞踊学的考察
3 バリ舞踊の歩行動作「タンダン」の分析
おわりに
アフロ・ブラジル文化カポエイラとダンスの形式的特徴(細谷洋子)
はじめに
1 アフロ・ブラジル文化
2 アフロ・ブラジル文化カポエイラとダンス4種の実際
おわりに
III 舞踊と教育
幼児と保護者を対象とした身体表現の指導構造(高野牧子)
はじめに
1 身体表現指導の構造化にむけて
2 「Movement Play」コース概要
3 活動の構成要素
4 指導構造
おわりに「Movement Play」コースの指導構
保育実践に見られる保育者の育ち(本山益子)
はじめに
1 保育の内容
2 保育の変容
おわりに
「ダンス・サーキット」による小学校の表現授業実践(高野牧子・細川江利子・樋川君子)
はじめに
1 授業概要
2 運動量
3 活動内容と子どもたちによる形成的評価
4 活動内容と子どもたちの自由記述による感想
おわりに
月刊誌『体育科教育』から探る今日の舞踊教育の現状(相馬秀美)
はじめに
1 『体育科教育』誌内の「ダンス」及び関連領域の記事件数
2 学習指導要領改訂時期におけるダンス学習のねらいと課題
3 ダンス学習のねらいに関する言説分析
4 各実践報告にみるダンス学習の実際
おわりに
聴覚障害との対峙とダンス学習(佐分利育代)
はじめに
1 鳥取聾学校のダンス学習にみられた聴覚障害とダンスの関わり
2 作品『天国と地獄』と『音と光〜ありのままで〜』
3 『天国と地獄』と『音と光〜ありのままで〜』の背景
おわりに
片岡康子のダンス作品指導の本質を探る(打越みゆき)
はじめに
1 片岡康子のAJDFにおける指導実績
2 片岡康子の作品指導の特徴
3 『人形あそび 愛、それとも虐め』(2005)の指導
おわりに
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