権力の仕掛けと仕掛け返し　憲法のアイデンティティのために

川口是没後20年周年を機に、「川口是先生を囲む憲法と教育研究会」によって編まれた追悼論文集。「憲法のアイデンティティ」を深めるために、憲法学、法社会学、法哲学、教育学、労働運動、ジャーナリズム論など、多様な分野からアプローチする。

1　変革の戦略としての市民社会論　　広渡清吾
2　 司法改革の実相 ―裁判員制度と法教育を中心に―　　中村浩爾
3　 今こそ、憲法第九条の原点を見つめ、語ろう　　和田　進
4　 NHK番組改変と「表現の自由」
　　　―「知る権利」を黙殺した最高裁判決を質す―　　湯山哲守
5　 憲法二五条論の課題　
　　　―「立法裁量の海」に漂う二五条のために　　松井幸夫
6　 「地方国立大学モデル形成」への挑戦と「職業としての学長」への模索　　山本健慈
7　 限界きたす企業別組合と「新しい労働運動」
　　　―権力への「仕掛け返し」としての組織改革戦略―　　寺間誠治
川口 是遺稿　記念講演　臨教審と高等教育のあり方

中村浩爾　湯山哲守　和田 進　編著

A5判並製　218ページ
1,995円（税込）
2011年7月刊
ISBN978-4-89259-658-2