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仲上 哲著
A5判上製 207ページ
3,150円(税込)
ISBN978-4-89259-674-2
2012年3月刊行
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世紀をまたぐ経済停滞、モノが売れない時代にあって、それでも業績を伸ばしている専門量販店やコンビニがある。その業態と戦略行動を経済理論の枠組みのなかで分析し、流通と小売商業の新たな姿を描き出す。
はしがき
序章 本書の課題
I 問題意識
II 対象の設定と課題の整理
III 本書の構成
第1章 バブル経済崩壊後の流通の特徴と役割
I 1990年代以降の流通の特徴と規定要因
II 「デフレ支援」型流通の事例
III 流通の役割再構築
IV 結論
第2章 バブル経済崩壊後の小売業界における変化と特徴
I バブル経済崩壊後の小売環境を規定した要因
II 高コスト商品流通とコスト負担の外部転嫁
III バブル経済崩壊後の小売業界における変化の特徴
IV 結論
第3章 小売業界2強のビジネスモデル
I 小売業界再編とグループの特徴
IIグループの企業活動とビジネスモデルの比較
III セブン&アイとイオンが2強であることの意味
IV 結論
第4章 専門量販店の成長
I 専門量販店の成長指標と業態としての特徴
II 成長の背景と要因
III 専門量販店の成長要因を現実化する経営
IV 専門量販店の役割と成長の意味
X 結論
第5章 消費スタイルの変化への対応
−コンビニエンスストアの事例を中心に−
I コンビニエンスストア業態を定着させた消費スタイル
II 消費不況とデフレ再燃に対応するコンビニエンスストアの戦略
III 消費不況とデフレ再燃が小売商業に及ぼす影響
IV 結論
第6章 商圏縮小への対応
I 商圏の規定要因と縮小傾向
II 大商圏型小売商業の業績不振
III 縮小する商圏に対応する小売商業の戦略
IV 社会と街づくり視点から見た小売商業の戦略行動
X 結論
第7章 業態の同質化
I 業態の定義と同質化の実態
II 業態の展開と小売商業の発展
III 消費対応の結果としての業態同質化
IV 新たな競争条件の付与にともなう業態同質化
X 結論
終章 現代小売商業資本の存在様式と役割
I 独占的小売商業資本の存在様式
II 政策的補正による価値取得方法の再構築
III 結論
おもな参考文献
あとがき
索引
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