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山岡順太郎 著
A5判 196ページ
2,730円(税込)
2012年9月刊
ISBN978-4-89259-6926
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深刻化する労働者のメンタルヘルス問題の背景にはなにがあるのか。労働経済学的視点と計量経済学的手法を用いて、労働環境や企業の人事労務管理などの社会経済的要因を明らかにし、改善のための政策を提言する。
序 章 日本経済の変容と労働者のメンタルヘルス
1.はじめに
2.職業性ストレスとメンタルヘルスの現状
3.職業性ストレスとメンタルヘルスに関する研究課題
4.本論の視点
5.分析手法と主観的データについて
6.本論文の構成と各章の要約
第1章 職業性ストレスと企業の雇用管理
1.はじめに
2.労働者のメンタルヘルスについての先行調査と先行研究
3.日本における労働者の精神疾患の実態
4.「健保調査」データによる労働者のメンタルヘルスと産業構造
5.仕事のストレスと産業構造についての実証分析
6.企業の雇用管理がストレスと労働意欲に与える影響
7.結果のまとめ
第2章 働く女性の仕事ストレスと雇用管理
1.はじめに
2.仕事ストレスについての先行研究と本章の課題
3.仕事ストレスの性差についての理論的予想
4.データとクロス集計について
5.プロビットモデルによる推計
6.「ストレス理由」と職場環境に関するプロビット分析
7.まとめ
第3章 仕事のストレスと補償賃金格差
1.はじめに
2.先行研究について
3.理論仮説
4.データとクロス集計
5.賃金関数の推計による分析
6.まとめ
第4章 職場環境と労働者のメンタルヘルスに関する4カ国比較
1.はじめに
2.先行研究と分析課題
3.使用データと集計にみる4カ国の現状比較
4.ディストレスの規定要因についての回帰分析
5.まとめ
第5章 企業戦略の短期化と職場環境の変化
1.はじめに
2.問題意識と課題―企業戦略の「短期化」と労働環境の変化
3.M電機K事業所における雇用管理の実証調査
4.M電機における雇用管理の問題点の検討
5.おわりに―成熟経済における新たな選択
参考文献
参考付表
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