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手話で伸びる子どもの力と障害者の福祉制度改革
手話を学ぶ人たちの学習室 全通研学校講義集 9

 
 

手話で伸びる子どもの力と福祉制度

南村洋子・藤原精吾
四六判並製 138ページ
1,100円(税込) 2012年3月刊
ISBN978-4-89259-709-1

 

 

聴覚障害児にとっての手話 〈南村洋子
聞こえない娘
曇りガラスを通して見る世界──聞こえる世界に入れられた子どもたち
人工内耳をしても難聴者は難聴者
二〇歳の反抗期
聞こえない家族の立場に立ちきれないもどかしさ
小さいときから手話を取り入れる
聞こえない人は「目の人」──ゼロ歳児からの指導
一〇〇パーセントわかるために手話を
手話で伸びる子どもの力
ろう学校は聞こえない子どもたちのコミュニティ
ゼロ歳児からの支援が未来につながる
人工内耳で聞こえるようになるというのは嘘
親の「障害観」が問われるとき
私たちの家庭訪問支援
親たちのマイノリティ体験と手話講座
生まれてきてくれてありがとう
幼児と手話で通じあうお母さん
聞こえる子どもと同等の幼稚部教育は可能

障害者福祉の制度改革 〈藤原精吾〉
はじめに
障害者自立支援法から障害者総合支援法へ
法廷における聴覚障害者のコミュニケーション保障
障害者の市民権は保障されているか
「みんなちがって、みんないい」(金子みすゞ)の心
障害者権利条約がめざすもの
「障害者基本法」の前進面と残る問題点
「所得再分配」の理念こそ
世界に遅れる日本の「障害者権利条約」批准
DDA、オーストラリア、韓国
障害者の保障費用は公的負担であるべき
少数者のためにこそ民主主義を

 

 

   
   
 

南村洋子(みなみむらようこ)
東京学芸大学特殊教育学科卒業後、東京都内の小学校に教諭として勤務、その後、小林理学研究所・補聴研究室「母と子の教室」研究員、聴覚障害児と共に歩む会・トライアングル教育部主任として、聞こえない・聞こえにくい子どもと親の指導・援助にかかわる。2005年から全国早期支援研究協議会会長。2011年から横浜国立大学および都立大塚ろう学校講師。著書に『たんぽぽの道ー共に歩んだ母と子の手記』(南村千里との共著、聴覚障害者教育福祉協会)

藤原精吾(ふじわらせいご)
1941年生まれ。1967年4月に弁護士登録。1998年日弁連人権擁護委員長を務める。1970年から堀木訴訟、1980年からの三菱重工神戸造船所職業性難聴裁判(最高裁勝訴判決)、1991年からの市立尼崎高校筋ジストロフィー生徒入学拒否事件(翌年勝訴)、聴覚障害者の年金裁定請求事件、生活保護老齢加算廃止違憲訴訟に取り組むほか、原爆症認定請求集団保障などにも加わる。主な著書に「総論ー賠償・保障から社会保障制度へ」「講座・社会保障法 第六巻 社会保障法の関連領域ー拡大と発展」所収(法律文化社)、『全盲の母はたたかう』(ミネルヴァ書房)、『堀木訴訟運動史』(共編著、法律文化社)など多数。

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