グローバルに考え、ローカルに行動する

京都の一角に身を置きながら、世界と日本の動向を見つめる著者が、現代の進行形の課題に応答する最新刊。「民主主義」と「ナチズム」の関係を鏡として現代日本の政治課題を読み解き、異なる立場との対話＝運動内部における見解の相違やズレの問題を理論と実践の両面から解き明かす。著者の「ローカルな活動」（「非核の会・京都」の実践）の軌跡から学ぶ、平和活動家必携の一冊。

I　現代における政治の「影」と平和主義
現代議会政治の「影」 ― ナチズムを通して「ハシズム」を考える
[付記]「麻生発言」によせて
ドイツ・日本の戦後平和主義の条件

II　異なる立場との対話
脱原発運動における神々の争いを超える ― ドイツの歩みを鏡に
「靖国の思想」を超える道 ― すべての戦争犠牲者の追悼

III　ローカルに行動する
ローカルのなかに「平和力」を求めて ― 京都府下の非核宣言自治体を歴訪
「非核の世界」を地域から ― 京都の運動経験のひとこま

V　歴史のなかで現代を考える　【ナチス問題ブックガイド】