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瀬原義生 著
A5判 234ページ
定価:本体2800円+税
ISBN978-4-89259-779-4
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ハプスブルクの世界政策の経済的基盤、また「フッガー家の時代」の物質的基礎であったドイツの鉱山業。本書は新大陸の銀生産の実情とヨーロッパへの奔流をも視野に入れ、16世紀ドイツ貴金属生産の世界史的意義に迫る。
中・近世ドイツ鉱山業と新大陸銀
序
第一章 中・近世ドイツ鉱山業の概観
一 鉄鉱山と鉄産業
二 銅、 その他の卑金属
三 塩 鉱
四 ドイツ、 ボヘミア、 ハンガリーの銀山・銅山
第二章 生産形態
第三章 労働組織
第四章 鉱業技術の進展
第五章 領邦国家と鉱山
第六章 ザクセン諸鉱山への大資本の進出
第七章 フッガーの鉱山進出
一 ティロル大公への融資、フッガー、「銀先買い権」を獲得
二 フッガー、ハンガリー銅を独占す
第八章 坑夫たちの反抗
一 大資本による坑夫たちの生活搾取
二 ボヘミア・エルツゲビルゲ鉱山の坑夫の闘争
三 ティロル農民戦争――ミハエル・ガイスマイル――
第九章 フッガー家、 スペインと癒着す
第十章 新大陸における貴金属の出土状況
第十一章 新大陸銀の奔流とヨーロッパ経済の変動
一 新大陸銀の奔流
二 ヨーロッパ経済の変動、始まる
概 括
参考文献
翻訳 中世におけるハンガリー金の勝利行(ギュンター・プロープスト)
中世ニュルンベルクの国際商業の展開
前編 中世ニュルンベルク市の成立
一 都市の発端
二 ニュルンベルクの都市貴族支配
後編 ニュルンベルク国際商業の展開
一 ニュルンベルクの手工業、とくに金物業
二 ニュルンベルク国際商業の展開
三 東ヨーロッパへの進出
あとがき |