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「やさしさは見えない薬」を医療理念に30余年。
24時間365 日、在宅医療に従事してきた医療日記。高齢、障害、難病、がん、介護、家族、看取りのテーマが優しい眼差しで紡がれる。他に現代の在宅医療体制の問題と提起。
第1部 心に残るひとびと
三センチの山登り
三年ぶりの花見
母に会う
三〇億回の鼓動
一〇一歳の生還
胸元のブーケ
欣造さんの在宅看取り
紅をさす
周五郎さんの看取り
暖かいコーヒー牛乳
あとを頼んだよ
「ありがとうは」
ある日の外来三題
おにぎり
究極の独り暮らし
お茶飲めへんのはかわいそう
かゆいところに手が届かない
介護施設で看取るためには
しゃべりたい
ステージ（病期）
サービス担当者会議
たった一日の戦場
ダブルメロンパン
チャールストンの夢
できたら一緒によろこんであげてね
デング熱と肋骨骨折
はげましとねぎらい
ひとりの写真
涙
「よかった」
わかってほしい
胃ろうの選択
「もう来んでええ」
三人三様の看取り
面影は家族の胸にいつまでも
嫁の気持ち
花見
「家に帰る」ということ
介護のかたち
介護のかたちさまざま
救急搬送
楽しみに
忘れがたいおもいで
宗本智之さんより病院へ寄贈された絵の紹介文
「やさしさは見えない薬」
「私が食べます」
見立てる
結婚式の写真
迎えに行くから
兄の死
苦しみは病気だけではない
がんかて笑ろうて死ねるんや
精神の集中
何十年来の願い
楽しみ楽しませること
生涯のたからもの
臨時往診
人生最後の言葉
深い息
笑いごとではない
書類書き
落ち葉
片想い
美談にしない
冬の大三角
「よめのゆうとおり」
冷蔵庫のジュース
腕のなかで
微笑めば
よう言わんわ
夢は祭りを
続 夢は祭りを
生きて！
神経難病医療連携シート
みさと先生のこと
みさと先生の往診
「また来てね」
つかの間の正気
白寿記念の写真展
認知症患者における「今昔ものがたり」
「よかった。みんなありがとう」
イベントではなく
五感への快い刺激
最後のメッセージ
アクリル毛糸のたわし
出張コンサート
第2部 私たちの在宅医療
１ 在宅療養支援のわくぐみ
２ 私たちの在宅医療の現状
３ 在宅での医療内容の特徴
４ 在宅療養が可能となる条件
５ 障害に対する援助が大切
６ 訪問診療の実際
７ 在宅医療のめざすもの
８ 在宅医療で大切にしたいこと
９ 今後の在宅医療の展開――需要と供給について
友・大井通正の人と仕事 伍賀一道
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