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牧野広義 編著
A5判並製 195ページ
定価:本体2000円+税
ISBN978-4-89259-801-2
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ヘーゲル哲学とくに論理学の研究者である著者は、難解なヘーゲル哲学をどのように読み解いてきたのか。ヘーゲルゆかりの都市の紹介やヘーゲルの女性論、スポーツ論など、ヘーゲル初級者から上級者まで楽しめる一冊。
序論 21世紀の今、なぜヘーゲルか
1 ヘーゲル哲学の文献と新しいヘーゲル像
2 ヘーゲル哲学への現代的関心
第1部 ヘーゲル研究の道すがら
第1章 ヘーゲルゆかりの都市を訪ねて
はじめに
1 私のドイツ旅行
2 ヘーゲルゆかりの都市を訪ねて
補論 ドイツで「過去への反省」にふれる
はじめに
1 ボンでドイツの歴史をふり返る
2 ベルリンで「過去への反省」にふれる
3 美術館とオペラ
4 ダッハウ強制収容所跡など
第2章 ヘーゲルと女性 ―ベルリンの「女の会」にて―
はじめに
1 ドイツのヘーゲル研究と女性
2 ヘーゲルの女性論
3 ヘーゲル哲学と女性
第3章 本物だった講義録
―『ヘーゲル法哲学講義録1819-20年』について―
はじめに
1 ヘーゲル法哲学講義録1819-20年の出版の経過
2 ヘーゲル『法の哲学要綱』と講義録との関係
3 本講義録の文献学的評価について
4 本講義録の特徴
5 本講義録の理論的問題第4章 長男が筆記した論理学講義
―ヘーゲル論議学講義1831年―
はじめに
1 ヘーゲルの「論理学」と論理学講義について
2 論理学講義1831年について
3 近代哲学の「大問題」とヘーゲル論理学
4 論理学講義1831年における「主体」の論理
5 論理学講義1831年における「自由」の論理
第5章 講義録の中に見るヘーゲル論理学(アンネッテ・ゼル)
1 編集作業の意義
2 編集者の仕事
3 ヘーゲル論理学講義の編集
4 ヘーゲル論理学講義の各筆記録
5 まとめ
第2部 ヘーゲル哲学を読み解く
第1章 ヘーゲル論理学と矛盾・主体・自由
はじめに
1 ヘーゲル論理学の課題
2 矛盾の論理
3 主体の論理
4 自由の論理
第2章 生きた論理学
―ヘーゲル論理学における生命概念の意義―(アンネッテ・ゼル)
1 直接的な理念
2 論理的生命
3 結論
第3章 ヘーゲルとスポーツ哲学
はじめに
1 ヘーゲル『精神の現象学』における古代ギリシアの祭典について
2 ヘーゲル『歴史哲学講義』における競技論
3 ヘーゲル『美学講義』における競技論
第4章 ヘーゲルとマルクス ―社会哲学と論理学―
はじめに――アルント・テーゼ
T 『法の哲学』と『資本論』
1 ミネルヴァのフクロウとガリアの雄鶏
2 「抽象法」と「天賦の人権の楽園」
3 ヘーゲルとマルクスの家族論
4 市民社会論
5 国家論
6 社会哲学と論理学
U 『論理学』と『資本論』
1 ヘーゲルの弁証法とマルクスの弁証法
2 質、量、尺度、反省規定の弁証法
3 目的論と労働
4 弁証法的矛盾
5 概念と主体
6 否定の否定
7 必然性と自由
まとめ――「アルント・テーゼ」に応えて
あとがき
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