|
大内 照雄 著
A5判並製 259ページ
定価:本体2500円+税
ISBN:978-4-89259-864-7
|
|
基地に苦しむ沖縄の姿は、かつての占領下日本の姿でもあった。海兵隊駐留による基地被害、米兵犯罪と事故に苦しめられた各地の姿と反基地運動を詳細に追いながら、分断された日本「本土」と沖縄の現状を考える。
序章 分断された「本土」と沖縄
相次ぐ航空機事故の中で
とまらない沖縄への憎悪
沖縄から見える日本、日本から見えない沖縄
沖縄の犠牲の上に成り立った日本
日本「本土」にあった沖縄
第一章 海兵隊の歴史と日本進駐
1 海兵隊の歴史
海兵隊とは
海兵隊の創設
二つの大戦と水陸両用作戦の完成
朝鮮戦争と第三海兵師団の再編成
海兵隊の日本進駐
2 海兵隊駐留と基地被害
「ONE SHOT ONE KILL」で描かれた新兵訓練
増大する基地被害
裁かれない米軍犯罪
海兵隊による事件事故
第二章 海兵隊キャンプ─女性と子どもたち
1 キャンプ岐阜
米軍の進駐と性政策
海兵隊と基地の街・那加
基地被害と女性
2 キャンプ奈良とキャンプ大津
米軍駐留とR・Rセンター
R・Rセンターから海兵隊基地へ
増大する性犯罪
「パンパン」女性への犯罪
キャンプ大津と女性
3 キャンプ大久保と長池演習場
京都飛行場の建設
米軍の進駐と子どもたち
キャンプ大久保と海兵隊
子どもたちへの被害
長池演習場と子どもへの被害
第三章 演習場─米兵犯罪と演習被害
1 饗庭野演習場
地域を犠牲にした演習場
饗庭野演習場の歴史
拡大する海兵隊による被害
2 茅ヶ崎ビーチとキャンプ・マックギル、横須賀基地
神奈川と海兵隊
茅ヶ崎ビーチの歴史
標的となった烏帽子岩
増大する演習被害
3 東富士演習場
海兵隊駐留下の演習場
演習場に翻弄された学校
子どもたちへの被害
第四章 航空基地─騒音と航空機事故
1 岩国基地
強化が進む岩国基地
朝鮮戦争と岩国基地
海兵隊司令部の移駐と基地被害
地域を押し潰した基地拡張
核兵器と岩国基地
2 伊丹基地
伊丹基地の歴史
基地被害─爆音と事故
3 厚木基地
厚木基地と基地被害
親子の命を奪った海兵隊機墜落事故
4 ヘリコプターによる被害
阪神飛行場
追浜基地
第五章 基地への抵抗
1 反基地運動の開始と海兵隊
戦後反戦・平和運動の始動と反基地運動
海兵隊と反基地運動
2 大阪市立大学─学園を取り戻すたたかい
キャンプ信太山からの海兵隊移駐
大阪市大杉本町校舎全面返還運動の開始
「オール大阪」で取り組まれた校舎返還運動
大阪市大の全面返還
3 北富士演習場─入会権を武器にした農民運動
北富士闘争と農民運動
海兵隊駐留と基地被害
北富士闘争の開始
農民運動と入会権
4 海兵隊の「本土」撤退
海兵隊の撤退
米軍基地の縮小
第六章 海兵隊駐留下の沖縄
1 海兵隊移駐と沖縄基地の拡大・強化
沖縄と海兵隊基地
海兵隊の沖縄移駐
「島ぐるみ闘争」の中で
海兵隊基地の建設
海兵隊移駐の背景
「本土」反基地運動と沖縄
2 拡大する基地被害
海兵隊の移駐と基地被害
海兵隊員による犯罪
海兵隊による演習被害
3 アメリカの戦争と海兵隊
「侵略殴り込み部隊」海兵隊
ベトナム戦争と海兵隊
イラク戦争・占領と海兵隊
終章 日米安保体制の強化の中で
二〇一九年二月─饗庭野演習場
進む日本全土での沖縄化
日本は沖縄に向き合えるのか
駐留海兵隊員による犯罪一覧(1953年8月〜1955年6月)
駐留海兵隊による事故一覧(1953年8月〜1955年6月)
|