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山本優子・旭丘中学事件の教育を語る会 著
A5判並製 233ページ
定価:1500円+税
ISBN978-4-89259-913-2
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1954年、京都市立旭丘中学校で、偏向教育の名の下に3名の教員が職を追われた「旭丘中学事件」――当事者の残した手記や卒業生・関係者・各界からのメッセージを交え、旭丘中学校の目指した教育とは何だったのかを振り返る。
序にかえて――山本正行先生をしのぶ(西條昭男)
第一章 「旭丘中学校事件」からの伝言(山本優子)
はじめに
一、戦争が終わって旭丘中学校事件までの時代背景
二、旭丘中学校の誕生と教育実践
三、校区の特徴――西陣織りと暮らし
四、「旭丘中学校事件」前夜
五、教師と保護者
六、事件はこんなふうにして始まった
七、アカ≠フ旋風の下で
八、分裂授業
九、不公平なあっせん案を前に
一〇、袋叩きのデマ嵐のなかで――全国・各界からのメッセージ
一一、事件の渦中・前後の生徒・保護者たちの声
一二、生徒・卒業生、父兄、団結して立つ
おわりに――ここまでまとめ終えて、事件から六七年、パートナーとして想うこと
追記
第二章 卒業生の追悼文・思い出など
一、私の旭丘中学時代 山本正行先生を偲んで(上田ハル子)
二、山本正行先生の教育方針―自由・自立・創造の心のすすめ(片山 徹)
三、「自主・自立」が培われた校風と旭丘中学校事件(藤井舒之)
四、旭丘の山本先生のこと(内藤三千子)
五、激しかった分裂授業の頃(吉本早苗)
六、卒業後も受け継がれている―校歌と旭丘中学への想い(第七回卒業生)
七、旭丘中学校事件の教育からいただいた宝物(小林 武)
八、恩師 山本正行先生の思い出―私の中学時代(井川修子)
九、私の中の旭丘中学事件(富岡清子)
一〇、旭丘中学の思い出(浅地淑子)
一一、私の旭丘(R・K)
一二、旭丘の誇り(T・S)
一三、短歌(福森葉子)
一四、旭丘事件―上堀川車庫にて(宮階延男)
第三章 周辺の方からの発言
一、戦後平和運動史と「旭丘中学校事件」(大内照雄)
二、旭丘中学校事件回顧(能勢長治)
三、「旭丘」に思うこと(上山東山)
四、育てていただきました!(掛村明美)
五、思い出の山本先生(長谷川公子)
六、忘れられてはいけないできごと(後藤由美子)
七、学校が学校であった時代(山田洋次)
第四章 山本正行小伝・小論文・レポート
一、山本正行小伝
二、山本正行執筆の論考
第五章 資料編
一、『旭丘に光あれ―資料・旭丘中学校の記録』
二、記録映画 子どもたちの昭和史〔第五部〕「学校 勤評のころ」
三、旭丘中学教育の真実を求めて(伊ヶ崎暁生)
四、教育における民主主義とファシズム(小川太郎)
五、『旭丘に光あれ』より(U 公教育における教育価値の問題)
六、新憲法に対する国民の反応について
七、山本正行もかかわってきた「京都子どもを守る会」と「児童憲章」について
旭丘中学校事件・教育関連事件年表(後藤由美子)
おわりによせて
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