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京郊山科郷 近世から近代へ

 
 

京郊山科郷

中山 清 著

A5判並製 139ページ
定価:2000円+税
ISBN978-4-89259-930-9 

 

幕末・天保期前後から明治前期にかけて、京都近郊の山科郷(現・京都市山科区)ではどのような暮らしが営まれていたのか。広田家文書、山科神社所蔵文書などから当時の村の石高、農業生産、人口推移と生活状況などを概観する。

はじめに

第一章 幕末期の山科郷―山科郷のあらまし

第二章 寺領村落の生産と生活

(一)天保期の街道村
(二)小野村の一年
(三)幕末期寺領における領主と領民

第三章 幕末期天皇領村落の動向
(一)慶応三年の村明細帳にみる生産と生活
(二)西野山村の住民構造
(三)幕末の政治・社会情勢と村落

第四章 明治初年の山科郷
(一)江戸から明治へ
(二)『宇治郡明細誌』にみる山科郷

第五章 山科郷における地租改正
(一)地租改正の準備過程
(二)地租改正の実施過程

第六章 明治前期の山科郷
(一)地租改正前後の住民の存在状況
(二)地租改正後の農業生産
(三)明治一四年『村誌』にみる山科郷
(四)近代への歩み―東海道線の敷設と琵琶湖疏水の開通

おわりに